可用性
可用性
セキュリティにおいて「可用性」とは、情報システムやデータに対するアクセスの可用性のことを指します。つまり、正当な利用者が必要な時に情報やサービスにアクセスできることが、可用性の高い状態と言えます。
セキュリティにおいて可用性は、様々な攻撃や災害に対して、システムが正常に動作し続けることを保証することが求められます。可用性を損なうような攻撃や事件には、以下のようなものがあります。
- データの改ざんや消去
- サービスの過負荷によるダウン
- DoS攻撃
- 悪意あるプログラムによる破壊
これらの攻撃に対する対策としては、以下のようなものが挙げられます。
- バックアップの作成や冗長化により、データの復旧を迅速に行えるようにする
- セキュリティテストを実施し、サービスに耐えうる負荷を把握し、適切な対策を講じる
- DoS攻撃対策や適切なファイアウォールの設置により、外部からの攻撃を防止する
- 悪意あるプログラム対策やパッチ管理により、セキュリティ脆弱性を継続的に修正する
これらの対策を実施することで、情報システムやデータに対するアクセスの可用性を確保し、サービスの提供を継続することができます。
また、可用性を高めるためには、以下のような対策も有効です。
- 適切なサーバー構成やシステム設計により、サーバーの負荷を均衡化する
- ネットワークトポロジーの設計やロードバランサーの設置により、サーバーへのアクセスを分散する
- システムのモニタリングやアラートの設定により、問題の早期発見と対応を行う
また、可用性は、情報セキュリティの3つの要素(機密性、完全性、可用性)の中でも重要な要素の1つであるため、セキュリティを維持するためには、可用性にも十分な対策が必要です。
最近では、リモートワークやクラウドサービスなどにより、情報システムが遠隔地からアクセスされることが増えてきています。そのため、可用性に対する意識を高め、適切な対策を講じることが重要です。