ESSID

ESSID

 ESSID(Extended Service Set Identifier)は、無線LANのアクセスポイントを特定するための識別子であり、SSID(Service Set Identifier)の拡張版です。ESSIDにはセキュリティ上の問題があります。

  1. ESSIDのブロードキャストによる問題
     ESSIDは、アクセスポイントによってブロードキャストされます。したがって、ESSIDを知っている攻撃者は、無線ネットワークに接続しようとするクライアントを特定し、攻撃することができます。
  2. ESSIDスプーフィングによる問題
     攻撃者は、ESSIDを偽装することができます。偽のESSIDを持つ偽のアクセスポイントを設置し、そのESSIDをブロードキャストすることで、クライアントを惑わせ、偽のアクセスポイントに接続させることができます。
  3. ESSIDのデフォルト値による問題
     一部のアクセスポイントには、デフォルトのESSIDが設定されています。攻撃者は、このデフォルトのESSIDを知っているため、無線ネットワークに接続しようとするクライアントを特定し、攻撃することができます。

これらの問題を解決するために、次のような対策があります。

  1. ESSIDの非ブロードキャスト
     ESSIDのブロードキャストを無効にすることで、攻撃者はESSIDを知ることができなくなります。ただし、これはセキュリティにとって完全な解決策ではありません。
  2. ESSIDの変更
     デフォルトのESSIDを変更することで、攻撃者はESSIDを予測できなくなります。しかし、攻撃者は偽のESSIDを設定してクライアントを惑わせることができるため、ESSIDの変更だけで完全なセキュリティを確保することはできません。
  3. WPA2および802.1Xの使用
     WPA2および802.1Xは、ESSIDスプーフィングや偽のアクセスポイントによる攻撃を防止するために使用されるセキュリティプロトコルです。これらのプロトコルを使用することで、認証されたユーザーだけが無線ネットワークにアクセスできるようになります。