垂直パリティ
垂直パリティ
垂直パリティ(Vertical Parity)は、データ通信において誤り検出のために使用されるエラー検出符号の1つです。この方法は、ビット列の垂直方向にパリティビットを追加することによって実現されます。
垂直パリティは、データのビット列を複数のグループに分割し、各グループの垂直方向にパリティビットを追加することで実現されます。パリティビットは、各グループのビットの総和を2で割った余りとして計算されます。たとえば、次のビット列を考えてみましょう。
0101 1100 0011 1001
このビット列を4ビットのグループに分割し、各グループに垂直パリティビットを追加すると、次のようになります。
0 1 0 1 1 1 1 0 0 0 0 0 1 1 1 1 0 0 1 0
この場合、各グループのビットの総和を2で割った余りが、垂直パリティビットとして追加されています。このように、垂直パリティを追加することによって、誤りが検出された場合、エラーのあるビットが含まれているグループが特定できます。
ただし、垂直パリティは単一障害点であるため、パリティビットを生成するための回路に障害が発生した場合、誤った結果が得られる可能性があります。したがって、垂直パリティは誤り検出のために使用されますが、誤り訂正には使用されません。