SMI

SMI

 SMI(Structure of Management Information)は、ネットワーク管理システムで使用される管理情報構造で、MIBは、このSMIを用いて記述されます。

 SNMPは、ネットワークデバイスの管理に使用される標準的なプロトコルであり、MIBは、SNMPで使用されるデータ構造であり、ネットワークデバイスの情報を階層的な構造で管理するために使用されます。SMIは、MIB内のオブジェクトを一意に特定するために、オブジェクトの識別子(OID)を使用します。

SMIは、次のような特徴を持ちます。

  1. 識別子の構造: SMIは、OIDを識別子として使用し、OIDは、階層的なツリー構造を持ちます。MIBの各オブジェクトには、識別子が割り当てられ、階層的な位置によって、そのオブジェクトが属するグループやクラスを特定することができます。
  2. 識別子のユニーク性: SMIは、MIBオブジェクトを一意に特定するための識別子であり、同じOIDを複数のオブジェクトに割り当てることはできません。これにより、SNMPマネージャーがMIB内のオブジェクトを正確に特定できるようになります。
  3. OIDの割り当て: SMIでは、OIDの割り当ては、国際的な標準化機関であるITU-Tが定めるプロセスに従って行われます。OIDは、ITU-Tによって管理され、OIDを割り当てられたベンダーは、OIDを使用して独自のMIBオブジェクトを定義することができます。

 SMIは、SNMPの重要な構成要素であり、ネットワークデバイスの管理者が、SNMPを使用してMIBから情報を取得するために必要な正確なオブジェクトの識別子を提供します。MIBの使用は、ネットワークデバイスの管理やトラブルシューティングなどのタスクを効率的に行うために不可欠なものであり、SMIは、その重要な一部を担っています。