SCSI

SCSI

 SCSI(Small Computer System Interface)は、コンピュータ間や周辺機器間でデータを転送するためのインターフェース規格です。SCSIは、並列インターフェース方式で、標準的なデータ転送速度は最大80MB/sです。

 SCSIは、ハードディスクドライブ、光ディスクドライブ、テープドライブ、スキャナー、プリンター、CD/DVDライター、RAIDコントローラなど、さまざまな周辺機器に使用されます。

 SCSIバスには、ホストアダプタ(コントローラ)と周辺機器が接続されます。ホストアダプタは、データ転送を管理する役割を担います。周辺機器は、ホストアダプタによって制御され、データの転送や操作を行います。

 SCSIには、複数のバージョンがあり、SCSI-1、SCSI-2、SCSI-3、SCSI Ultra Wide、SCSI Ultra2 Wide、SCSI Ultra3 Wide、SCSI Ultra320などがあります。それぞれのバージョンは、転送速度、接続数、ケーブル長、サポートされるコマンドなどが異なります。

 また、SCSIには、SCSIコマンドと呼ばれる標準的なコマンドセットがあり、データ転送や周辺機器の制御に使用されます。SCSIコマンドは、読み取りや書き込みなどのデータ操作、デバイスの制御、エラー処理など、さまざまな機能を提供します。

 SCSIは、現在ではSAS(Serial Attached SCSI)やiSCSI(Internet SCSI)などのシリアルインターフェース方式に取って代わられつつありますが、高速なデータ転送や高度な周辺機器制御が必要な場合には、SCSIが使用されることがあります。