PER

PER(Packet Error Rate)

 PER(Packet Error Rate)は、通信路上で送信されたパケットのうち、誤りが含まれる割合を表す指標です。通信路の品質を評価するために用いられることがあります。

 PERは、通信路上のノイズや干渉、信号の減衰などにより、パケットの一部が誤りを含んで受信されることがあるため、その割合を測定することにより、通信品質の評価ができます。PERは、通常はパーセント(%)で表されます。

 PERは、通信品質を改善するための指標としても利用されます。例えば、PERが高い場合には、送信するデータのエラーチェック機能を強化することや、通信路を切り替えることで、通信品質の向上が図られることがあります。

 また、PERは、無線LANやモバイル通信などの高速な通信環境において、通信品質を監視するために用いられることがあります。高速な通信環境では、誤りが発生する割合が小さくても、通信速度に対して影響が大きいため、通信品質の監視が必要とされます。

PER(Provider Edge Router)

 PER(Provider Edge Router)は、ISP(Internet Service Provider)が提供するサービスの中でも、特にVPN(Virtual Private Network)サービスにおいて、インターネットとVPNの間を接続するために使用されるルーターのことです。

 PERは、ISPと顧客のネットワークの境界線に位置し、VPN接続のためのトンネルを確立し、顧客が要求する通信プロトコルやQoS(Quality of Service)の設定を行います。また、PERは、顧客ネットワーク内の各ノードのIPアドレスをNAT(Network Address Translation)によって変換し、ISP側のグローバルIPアドレスを使用することができるようにします。

 PERは、複数の顧客が同じルーターを共有するため、各顧客のネットワークが互いに影響しないように、仮想ルーティングという技術を用いて、各顧客のネットワークを分離することができます。また、PERは、ネットワークの監視やセキュリティ機能なども備えています。

 PERは、VPNサービスに限らず、ISPが提供する他のサービスでも使用されることがあります。例えば、ISPが提供するVoIP(Voice over IP)サービスでは、PERを使用して、ISPと顧客のVoIPネットワークを接続することができます。