ID連携

ID連携

 ID連携(Identity Federation)とは、複数の異なるシステムやサービス間でのユーザー認証を連携させることで、ユーザーが同じIDで複数のサービスを利用できるようにする技術です。

ID連携の仕組みは、以下のようになります。

  1. ユーザーがアプリケーションやサービスにアクセスするために、まず最初にIDプロバイダーに認証情報を提供します。
  2. IDプロバイダーは、提供された認証情報を検証し、正しい場合は認証トークンを発行します。
  3. アプリケーションやサービスは、認証トークンを使用してIDプロバイダーにアクセスし、ユーザーの情報を取得します。
  4. アプリケーションやサービスは、ユーザーの情報を使用して、必要な機能を提供します。

 このように、ID連携によって、ユーザーは複数のアプリケーションやサービスに同じIDでログインできるようになり、複数のIDとパスワードを記憶する必要がなくなります。また、アプリケーションやサービスは、ユーザー情報を自分で管理する必要がなくなり、セキュリティの強化や管理の簡素化が可能になります。

 ID連携のプロトコルとしては、OpenID Connect、OAuth、SAMLなどがあります。これらのプロトコルは、セキュリティやプライバシーなどの観点から標準化されており、多くのシステムやサービスで採用されています。