CTS(Clear To Send)

CTS(Clear To Send)

 CTS(Clear To Send)は、WiFiネットワークにおいて使用される無線LAN通信プロトコルの一部であり、データ送信前にデータを受信する側から送信する信号です。CTS信号は、データ送信元からデータ受信先に向けて送信され、受信先が送信権を得てからデータの送信を開始することを知らせるために使用されます。

以下の手順でデータの送受信が行われます。

  1. データ送信元がデータの送信準備をするために、データ受信先にRTS(Request To Send)信号を送信します。これにより、データ送信元がデータを送信する準備が整ったことを受信先に知らせます。
  2. データ受信先がRTS信号を受信した後、チャネルが空いていることを確認して、CTS信号を送信元に返信します。これにより、データ送信元がデータを送信してもよいことが受信先に知らせられます。CTS信号は、他の端末にデータ送信を抑制する役割も果たします。
  3. データ送信元がCTS信号を受信した後、実際にデータを送信します。データ送信中に、他の端末がデータを送信することがあった場合、衝突が発生する可能性があります。衝突が検出されると、データ送信元は一定のアルゴリズムに従って再送処理を行います。
  4. データ受信先は、正常にデータを受信することができたかどうかを確認し、必要に応じてACK(Acknowledgement)信号を送信元に送信します。ACK信号は、データ送信元がデータを正常に送信できたことを知らせます。

 CTS信号は、データ送信前に利用可能なチャネルの状態を事前に確認することにより、他の端末との衝突を回避し、無線LANの効率を向上させることができます。CTS信号の使用により、データ送信元は他のデバイスがチャネルを利用していないことを確認し、データの送信権を持つことができます。これにより、チャネル上での衝突を減らし、データ送信の信頼性と効率を高めることができます。

 ただし、CTS信号の送信には一定の時間が必要であり、チャネル利用効率が低下する可能性もあります。また、CTS/RTSメカニズムは、主にネットワークの混雑やノイズの問題がある場合に使用されます。現代のWiFi規格では、より高度なメカニズムが導入され、CTS/RTSの使用は制限されることがあります。

RTS/CTS

 RTS/CTS (Request To Send / Clear To Send) は、WiFiネットワークで使用される無線LANの通信プロトコルの一つで、データ送信前に衝突を回避するために使用されます。RTS/CTSは、CSMA/CA (Carrier Sense Multiple Access with Collision Avoidance)方式において、競合解消アルゴリズムとして使用されます。

具体的には、以下のような手順でデータの送受信が行われます。

  1. データ送信元がデータを送信する前に、データ受信先に対してRTS信号を送信します。これにより、データ送信元がデータを送信する準備が整ったことを受信先に知らせます。
  2. データ受信先がRTS信号を受信した後、チャネルが空いていることを確認して、CTS信号を送信元に返信します。これにより、データ送信元がデータを送信してもよいことが受信先に知らせられます。
  3. データ送信元がCTS信号を受信した後、実際にデータを送信します。データ送信中に、他の端末がデータを送信することがあった場合、衝突が発生する可能性があります。
  4. データ受信先が正常にデータを受信することができたかどうかを確認し、必要に応じてACK (Acknowledgement)信号を送信元に送信します。ACK信号は、データ送信元がデータを正常に送信できたことを知らせます。

 RTS/CTS信号は、データ送信前に利用可能なチャネルの状態を事前に確認することにより、他の端末との衝突を回避し、無線LANの効率を向上させることができます。また、RTS/CTS信号は、データ送信前に一定時間の遅延を導入することにより、他の端末の送信を遮断することができます。しかし、RTS/CTS信号の送信には一定の時間が必要なため、チャネル利用効率が低下する可能性もあります。また、RTS/CTS信号の利用には、ネットワークに接続するすべてのデバイスが対応している必要があります。