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HSRP(二重化 仮想MACアドレス その5)

 ここでは、「HSRP(二重化 その3)」で構築したネットワークを利用してHSRPが使用する仮想MACアドレスについて解説します。

まず、PC_AからPingを実行します。

・PC1から、仮想IPアドレス「192.168.1.254」へのPing
・PC1から、「192.168.1.1」へのPing
・PC1から、「192.168.1.2」へのPing

3箇所すべて、Pingを実行したら、PC1のARPテーブルを調べます。

C:¥>arp -a

「192.168.1.254」のMACアドレスに注目して下さい。

仮想IPアドレス「192.168.1.254」のMACアドレスは、「00-00-0c-07-ac-01」になっています。

HSRPでは、仮想IPアドレスと対になる仮想MACアドレスが作られます。

仮想MACアドレスには、以下のルールがあります。

Ciscoベンダーコード00-00-0c
HSRPコード07-ac
HSRPグループ番号HSRPのグループ番号を16進数に直した数値

仮想MACアドレス = Ciscoのベンダーコード + HSRPコード + HSRPグループ番号

になります。

今回、HSRPの設定では、グループ番号を「1」で設定しています。

R2(config)#interface g0/0
R2(config-if)#standby 1 ip 192.168.1.254

そのため、仮想MACアドレスは、「00-00-0c-07-ac-01」になっています。

ちなみに、仮想アドレスはHSRPとVRRPで違います。

HSRPVRRP
00-00-0C-07-AC-**00-00-5E-00-01-**

※”**”は変数

次の「HSRP(二重化 検証コマンド その6)」では、HSRPの検証コマンドを紹介します。

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