HSRP(二重化 その1)

 デフォルトゲートウェイを失うと、そのデフォルトゲートウェイに接続しているセグメント上の機器は通信できなくなってしまいます。

このような障害を回避するための対策としてデフォルトゲートウェイを二重化するという方法があります。

 ルータBを増設して、下の図のようにネットワークを構成しなおしたとします。しかし、セグメントAに所属するPCのデフォルトゲートウェイをRouterBに設定しなおさなければなりません。

 デフォルトゲートウェイを複数登録できるOSもありますが、全てのPCに設定するのは大変な作業ですし、なりより切り替わるのにとても時間がかかってしまうので現実的ではありません。

クライアントPCは、通常、自動的にデフォルトゲートウェイを変更することはできません。

 2台のルータに同じIPアドレスを割り当てれば、うまくいきそうな、感じもしますが、しかし、それは、「重複するIPアドレスが存在してはならない」というネットワークの掟を破ってしまうことになり、IPアドレスの競合が発生してしまいます。

そこで、デフォルトゲートウェイを二重化する方法として、次のような方法があります。

  • HSRPを使う方法
  • VRRPを使う方法

 「HSRP」、「VRRP」の共にデフォルトゲートウェイを冗長化するためのプロトコルで、複数のルータを1台のルータに見せかけることができます。PCのデフォルトゲートウェイの設定を変更することなく、ルータの障害を回避することができます。

 上下の灰色のルータは、複数のルータを1台のルータに見せかけたものです。実際には存在しません。Router_A、Router_Bは、「仮想IPアドレス」と「仮想MACアドレス」を共有することで、1つのルータに見せかけます。プライオリティ値が大きいルータが「主系」となり、プライオリティ値が小さい方が「従系」となります。

続きは、次の「HSRP(二重化 その2)」で解説します。

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