このページで解説している内容は、以下の YouTube 動画の解説で見ることができます。
HSRP(二重化 仮想MACアドレス その5)
ここでは、「HSRP(二重化 その3)」で構築したネットワークを利用してHSRPが使用する仮想MACアドレスについて解説します。

まず、PC_AからPingを実行します。
・PC1から、仮想IPアドレス「192.168.1.254」へのPing
・PC1から、「192.168.1.1」へのPing
・PC1から、「192.168.1.2」へのPing
3箇所すべて、Pingを実行したら、PC1のARPテーブルを調べます。
C:¥>arp -a

「192.168.1.254」のMACアドレスに注目して下さい。
仮想IPアドレス「192.168.1.254」のMACアドレスは、「00-00-0c-07-ac-01」になっています。
HSRPでは、仮想IPアドレスと対になる仮想MACアドレスが作られます。
仮想MACアドレスには、以下のルールがあります。
| Ciscoベンダーコード | 00-00-0c |
| HSRPコード | 07-ac |
| HSRPグループ番号 | HSRPのグループ番号を16進数に直した数値 |
仮想MACアドレス = Ciscoのベンダーコード + HSRPコード + HSRPグループ番号
になります。
今回、HSRPの設定では、グループ番号を「1」で設定しています。
R2(config)#interface g0/0
R2(config-if)#standby 1 ip 192.168.1.254
そのため、仮想MACアドレスは、「00-00-0c-07-ac-01」になっています。
ちなみに、仮想アドレスはHSRPとVRRPで違います。
| HSRP | VRRP |
| 00-00-0C-07-AC-** | 00-00-5E-00-01-** |
※"**"は変数
次の「HSRP(二重化 検証コマンド その6)」では、HSRPの検証コマンドを紹介します。
