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フレームリレー網を含むネットワークの構築

下図のようなフレームリレーネットワークを構築するとします。

しかしながら、フレームリレーの演習を行おうとするとフレームリレー回線が必要になってきます。

フレームリレー回線を用意するのは、個人にとって気軽とはいえません。

 実機であれば、「Adtran Atlas」のような高価なシミュレータを用意したり、Ciscoルータをフレームリレー交換機として設定したりする方法があります。しかし、どちらの方法も気軽とはいえません。

ここでは、Packet Tracer を使って、手軽にフレームリレー網を含むネットワークを構築していきます。

具体的には、上図のネットワーク構成を、下図のように構成します。

ネットワーク機器の配置

ワークスペースに、以下の機器を配置します。

①Cisco 1841ルータを配置します。
 Display Nameを「R1」に変更します

②Cisco 1841ルータを配置します。
 Display Nameを「R2」に変更します

③Cloud-PT を配置します。
 Display Nameを「frame-relay」に変更します

モジュールの取り付け

2台の1841ルータに「WIC-1T」モジュールを取り付けいます。

①電源をOFFにします。

②「WIC-1T」モジュールを SLOT0 に取り付けます。

③「WIC-Cover」を SLOT1 に取り付けます。

④電源を入れます。

Cloud-PT の設定

・「Cloud-PT」をクリックします。

・「Config」タブをクリックします。

Serial0 の設定

①Serial0 をクリックします。

②LMI に「ANSI」を選択します。

 LMI には、ANSI、Cisco、Q933a が選択できますが、ここでは、「ANSI」を選択することにします。

③DLCI に「100」を入力します。

④Name に「R1toR2」と入力します。

⑤最後に「Add」ボタンをクリックしエントリーに追加します。

Serial1 の設定

①Serial1 をクリックします。

②LMI に「ANSI」を選択します。

 LMI には、ANSI、Cisco、Q933a が選択できますが、ここでは、「ANSI」を選択することにします。

③DLCI に「200」を入力します。

④Name に「R2toR1」と入力します。

⑤最後に「Add」ボタンをクリックしエントリーに追加します。

Serial ケーブルの接続

・R1ルータの S0/0/0 と frame-relay のS1 をシリアルケーブルで接続します。
 ※R1ルータのS0/0/0 を DTE 側とします。

・R2ルータの S0/0/0 と frame-relay のS1 をシリアルケーブルで接続します。
 ※R2ルータのS0/0/0 を DTE 側とします。

 続きは、「フレームリレーの設定」で作成したフレームリレー網を経由するネットワークを構築していきます。

演習ファイルのダウンロード

 ネットワークの構成を Packet Tracer で一から設定していくのは大変かと思います。「ダウンロード」から演習で使用するファイルのダウンロードができます。ファイルは、McAfee インターネットセキュリティでウイルスチェックをしておりますが、ダウンロードは自己責任でお願いいたします。

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