ARP要求・ARP応答の中身
ここでは、ARP要求パケット、ARP応答パケットの中身について解説していきます。ARP要求・ARP応答パケットの宛先IPアドレス、宛先MACアドレス、送信元IPアドレス、送信元MACアドレスは、各種ネットワーク資格の問題によく出題されますので、理解しておきましょう!
ARP要求の中身
ここでは、ARP要求の中身について、詳しく解説していきます。
コンピュータAが、コンピュータEのIPアドレスからコンピュータEのMACアドレスを解決するために使用するARP要求パケットの中身について解説します。

コンピュータAが送信するARP要求パケットは下の構成になっています。

MACヘッダ
イーサネットフレームのヘッダには、宛先MACアドレス、送信元MACアドレス以外もありますが、ここでは、宛先MACアドレス、送信元MACアドレスだけを示します。
ARP要求は、ブロードキャストになります。その為、宛先MACアドレスは、「FF:FF:FF:FF:FF:FF」になります。
宛先MACアドレス | 送信元MACアドレス |
FF:FF:FF:FF:FF:FF | 00:17:42:5B:33:01 |
ARPヘッダ
ARP要求パケットのヘッダは、次のようになります。

目標MACアドレスは、分からないので「0」が格納されます。
ARP応答の中身
ここでは、ARP応答の中身について詳しく解説していきます。
コンピュータAからARP要求を受け取ったコンピュータEがコンピュータAにARP応答を返す時のARP応答パケットの中身について解説します。

コンピュータEが、コンピュータAに送信するARP応答パケットは下の構成になっています。

MACヘッダ
イーサネットフレームのヘッダには、宛先MACアドレス、送信元MACアドレス以外もありますが、ここでは、宛先MACアドレス、送信元MACアドレスだけを示します。
ARP応答は、ARP要求とは違い、ブロードキャストではなく、ユニキャストになります。宛先MACアドレスは、ARP要求時にコンピュータAのMACアドレスが判明しているので、そのMACアドレスを使用します。
宛先MACアドレス | 送信元MACアドレス |
00:17:42:5B:33:01 | 00:17:42:5B:33:05 |
ARPヘッダ
ARP応答パケットのヘッダは、次のようになります。

ARPの動作が理解できたところで、次の「ARPテーブルの確認 その1」では、実際にネットワークを構築して、ARPの動作を確認していきます。
関連コンテンツ
- ARPとは
- ARPの仕組み
- ARP要求・ARP応答(その1)
- ARP要求・ARP応答(その2)
- ARP要求・ARP応答の中身
- ARPテーブルの確認 その1
- ARPテーブルの確認 その2(show arp)
- ARPキャッシュがクリアされる理由
- ルータを超える機器とのARP