OSPF(優先度によるDR・BDR_その5)

の続きです。

優先度によるDR、BDRの選出

 OSPFなどのリンクステートプロトコルは、計算量が多く、オーバーヘッドが高い特徴があります。DR、BDRに選ばれるルータ(スイッチ)を、処理能力の高いルータ(スイッチ)に意図的に選ばれるようにしたい場合に、設定するのが、優先度の設定です。

 優先度の値が大きいほどDRに選出される可能性が高くなります。ちなみに優先度の値を「0」に設定するとDRに選出されなくなります。デフォルトの優先度の値は、「1」になっています。

優先度の設定を行うには、「ADD OSPF INTERFACE」コマンドを使います。

●ADD OSPF INTERFACEコマンド

ADD OSPF INTERFACE=vlan-if AREA={BACKBONE|area-number[PRIORITY=0..255]

vlan-if: VLANインターフェイス(VLAN-nameかVLANvidの形式。nameはVLAN名、vidはVLAN ID)または仮想インターフェイス(VIRTx)
area-number: OSPFエリアID(a.b.c.dの形式)
password: パスワード(1~8文字。任意の印刷可能文字を使用可能。空白を含む場合はダブルクォートで囲む)

<パラメーター>
INTERFACE: IPインターフェイス(VLAN)名または仮想インターフェイス名(VIRTx)を指定する。該当インターフェイスは、AREAで指定したエリアの範囲内になくてはならない。

AREA: エリアID。仮想インターフェイスの場合は通過エリアのエリアIDを指定する。

PRIORITY: ルーター優先度(0~255)。大きいほど優先度が高く、指名ルーター(DR)に選出される可能性が高くなる。優先度が同じときはルーターIDの大きいほうがDRとなる。0はDRになる資格がないことを示す。デフォルトは1。

 「ADD OSPF INTERFACE」コマンドのパラメーターは、非常にたくさんあります。詳しくは、コマンドリファレンスを参照して下さい。

 それでは、下の図のように、OSPFネットワークの構成していきます。今度は、SW1、SW4がDRに選出されるように、SW1、SW4の優先度を「100」にしてみます。

 優先度は、「ROTUER ID」より優先されます。設定がうまくいけば、「ROUTER ID」の低くてもDRに選ばれるようになります。例えば、SW1は、「ROUTER ID」が低くても優先度の高いのでDRに選出されるはずです。SW2、SW3は、優先度の設定は、行いませんの