OSPF(DR・BDR_その4)

の続きです。

DR、BDRの選出

 DR、BDRの選出がどのように行われたかを確認してみましょう。「OSPF(その1)」でも触れましたが、DR、BDRの選出には、ROUTERIDと優先度が関係してきます。

DR、BDRの選出のされ方のおさらいです。

<DRの選出ルール>

1.優先度が一番大きいものから、DR、BDRの順に選出される。

PRIORITY=0~255で、数値が大きいほど優先度が高くなります。値が0の場合はDRに選出されません。

2.優先度が同じときは、ROUTERIDが大きいものから、DR、BDRの順に選出される。

 IPアドレスの番号が、高いほど優先度が高くなります。例えば、「192.168.1.1」より、「192.168.1.2」の方が優先度が高いことになります。また、ROUTERIDは、自身の装置のインターフェイスに振られたIPアドレスの中で最も大きなものが選択されます。
※アクティブなIPアドレスの中で最も値が大きいものが選択されます。

OSPFネットワークの構成は、下の図の通りです。

イーサネットなのでセグメント内で、1台ずつDR、BDRが選出されます。