ACL(その2)
「ACL(その1)」の続きです。
引き続き、下図のネットワークにACLを配置していきます。

※SDMでACLの設定を行うには、ルータの2つ以上のインターフェイスにIPアドレスを設定する必要があります。今回は、便宜上、E0インターフェイスにもIPアドレスを設定しますが、使用しません。
送信元に「FastEthernet0」を宛先に「Ethernet0」を選択し、「移動」ボタンををクリックします。

「FastEthernet-インバウンド」になっていることを確認します。

「追加」ボタンをクリックし、「新規追加」を選択します。

PC_AからのTelnet接続を禁止するACLを作成します。
アクションの選択に、「拒否する」を選択します。
説明に「Telnet deny」と入力します。
※ここでは、どんな文字列を入力してもかまいません。
プロトコルとサービスに「TCP」を選択します。

すると、送信元ポートと宛先ポートが指定できるようになります。
「...」ボタンをクリックします。

「サービス」の選択で、「telnet(23)」を選択し、「OK」ボタンをクリックします。

Telnetを拒否するACLが定義できたことが確認できます。

ここで、「変更の適用」ボタンをクリックしては、いけません。
Ciscoルータでは、ACLの最後の行に自動的に「暗黙のDeny」が追加されるからです。
このまま、「変更の適用」ボタンを押して適用させると
Telnetをdeny(拒否)
IPによる通信をdeny(拒否)
になってしまいます。つまり、全ての通信が拒否されてしまいます。
その結果、SDMの接続も切れて操作不能に陥ってしまいます。
そこで、Telnetをdeny(拒否する)するACLの後に、全ての通信を許可するACLを追加します。
続きは、次の「ACL(その2)」で、設定していきます。