Multiple HSRP その1

 HSRPを使用すると、「HSRP(二重化 その1)」~「HSRP(インターフェイストラッキング②検証)」で紹介したように、デフォルトゲートウェイを二重化することができます。

確かに、デフォルトゲートウェイを二重化し、冗長化することができますが、こういう見方もできます。

 下図のピンク色で囲んでいるエリアを見て下さい。このエリアは、Activeルータがダウンするまで使われることがありません。

ピンクのエリアが、障害が起こった時にしか利用されないため、効率が高いネットワークとは言えません。

ネットワークインフラを何とか有効活用したいところです。

そんな時に、重宝するのが、Multiple HSRPです。

 Multiple HSRPを設定することで、1つのルータを複数のHSRPグループに所属させることができます。複数のデフォルトゲートウェイを用意することで、冗長性を高めると共に、ロードシェアリングを行うことができます。

次の「Multiple HSRP その2」では、Multiple HSRPを設定していきます。

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