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OSPF(ip ospf network point-to-point)

OSPF(ループバックインターフェイスの活用)」の続きとなります。

 OSPFでは、ループバックインターフェイスは、ホストルートと見なされて、「/32」としてアドバタイズされてしまうということを確認しました。

 ループバックインターフェイスで「ip ospf network point-to-point」コマンドが設定するとループバックインターフェイスに設定されたサブネットでアドバタイズさせることができます。1

OSPF(ループバックインターフェイスの活用)」の設定に以下の設定を追加します。

R1(config)#interface Loopback0
R1(config-if)#ip ospf network point-to-point
R1(config-if)#interface Loopback1
R1(config-if)#ip ospf network point-to-point
R1(config-if)#interface Loopback2
R1(config-if)#ip ospf network point-to-point
R1(config-if)#interface Loopback3
R1(config-if)#ip ospf network point-to-point

 このコマンドを入力することで、「192.168.1.0/24」「192.168.2.0/24」「192.168.3.0/24」「192.168.4.0/24」の経路をアドバタイズするようになります。

ルーティングテーブルの確認

R2ルータで「clear ip route *」コマンドを実行し、OSPFの設定の変更が反映されるのを早めることができます。

R2#clear ip route *

実機においては、「clear ip route *」コマンドは、重宝するコマンドとなります。

Packet Tracer では、「Fast Forward Time」をクリックすることで、OSPFのコンバージェンスを早く確認することができます。

数回クリックします。

 Packet Tracer では、この「Fast Forward Time」機能を利用することで、各種プロトコルのコンバージェンスするのを待つ必要がなくなるため、重宝します。

R2ルータのルーティングテーブルを確認します。

●R2のルーティングテーブル

R2#show ip route
Codes: L - local, C - connected, S - static, R - RIP, M - mobile, B - BGP
       D - EIGRP, EX - EIGRP external, O - OSPF, IA - OSPF inter area
       N1 - OSPF NSSA external type 1, N2 - OSPF NSSA external type 2
       E1 - OSPF external type 1, E2 - OSPF external type 2, E - EGP
       i - IS-IS, L1 - IS-IS level-1, L2 - IS-IS level-2, ia - IS-IS inter area
       * - candidate default, U - per-user static route, o - ODR
       P - periodic downloaded static route

Gateway of last resort is not set

     172.16.0.0/16 is variably subnetted, 2 subnets, 2 masks
C       172.16.0.0/16 is directly connected, GigabitEthernet0/0
L       172.16.0.2/32 is directly connected, GigabitEthernet0/0
O    192.168.1.0/24 [110/2] via 172.16.0.1, 00:00:27, GigabitEthernet0/0
O    192.168.2.0/24 [110/2] via 172.16.0.1, 00:00:27, GigabitEthernet0/0
O    192.168.3.0/24 [110/2] via 172.16.0.1, 00:00:27, GigabitEthernet0/0
O    192.168.4.0/24 [110/2] via 172.16.0.1, 00:00:27, GigabitEthernet0/0

 OSPFでは、ループバックインターフェイスで「ip ospf network point-to-point」コマンドが設定するとループバックインターフェイス上に設定されたサブネットでアドバタイズさせることができるということが確認できました。

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