BGP(ピアグループの設定 その2)

BGP(ピアグループの設定 その1)」の続きです。

 先ほどの設定に、ピアグループの設定を追加して、Router_C、Router_Dに「10.10.10.0/24」の経路情報がアドバタイズされないようにします・

引き続き使用するネットワークは、以下のネットワークを使用していきます。

Router_Bにピアグループの設定をしていきます。

まずは、Router_Bに設定しているBGPの設定を削除しておきます。

一つずつ、「no」コマンドで消していくのは、面倒なので、まとめて削除します。

Router_B(config)#no router bgp 200

BGPの設定を削除したら、AS100とのピアを張りなおします。

Router_B(config)#router bgp 200
Router_B(config-router)#neighbor 172.16.0.1 remote-as 100

Router_Bで、ピアグループの設定を追加していきます。

ピアグループの設定

1.ルートマップを作成する。

今回は、ルートフィルタを行うので、ピアグループの設定の前にルートマップを作成しておきます。

「10.10.10.0/24」をブロックするルートマップを作成します。その他のルートは、許可します。

ルートマップ名は、「peer_filter」と名付けます。

Router_B(config)#access-list 1 permit 10.10.10.0 0.0.0.255
Router_B(config)#route-map peer_filter deny 10
Router_B(config-route-map)#match ip address 1
Router_B(config-route-map)#route-map peer_filter permit 20
Router_B(config-route-map)#exit

2.ピアグループを作成する。

「peergroup1」という名のピアグループを作成します。

Router_B(config)#router bgp 200
Router_B(config-router)#neighbor peergroup1 peer-group

3.ピアグループに更新ポリシーを割り当てる。

Router_B(config-router)#neighbor peergroup1 remote-as 200
Router_B(config-router)#neighbor peergroup1 route-reflector-client

Router_B(config-router)#neighbor peergroup1 update-source lo0
Router_B(config-router)#neighbor peergroup1 route-map peer_filter out

4.作成したピアグループを各ピアに割り当てる。

Router_B(config-router)#neighbor 2.2.2.2 peer-group peergroup1
Router_B(config-router)#neighbor 3.3.3.3 peer-group peergroup1

5.ピアグループに所属するBGPセッションをクリアする。

更新したポリシー情報を反映させるために、BGPセッションをクリアします。

Router_B#clear ip bgp *

これで、設定は完了です。

ルートリフレクタ・クライアントであるRouter_C、Router_Dの設定は変わりません。設定は、そのままです。

続きは、次の「BGP(ピアグループの確認)」で、ピアグループの動作確認していきます。