BGP(iBGPはフルメッシュでピアを張る)
前の「iBGPで学習した経路は他のiBGPへ流さない」では、「iBGPで学習した経路は他のiBGPへ流さない」ということを検証しました。
iBGPでは、ルーティングループを防ぐために、「iBGPで学習した経路は他のiBGPへ流しません。
その為、iBGPでは、フルメッシュでピアを張ることが基本となっています。
しかし、iBGPでネットワークを構築した場合、ルータの数が増えれば増えるほど、ピアの数が膨大になってしまうというデメリットがあります。
それでは、iBGPでフルメッシュ構成でピアを張った場合、いくつのピアが必要になるのか考えてみます。
例えば、次のようになります。
●ルータが3台の場合

ピアの数は、3つ必要になります。
●ルータが4台の場合

ピアの数は、6つ必要になります。
●ルータが5台の場合

ピアの数は、10、必要になります。
ピアの数が、4→6→10と増えていきました。
フルメッシュで構成する場合に、必要なピアの数を求める式は以下の式になります。
(N×(N-1))/2
ルータ3台、ルータ4台、ルータ5台の時に必要なピア数も上の式に代入すると当てはまりますね!
それでは、ルータが10台の場合は、いくつのピアが必要になるのでしょうか?
(10×9)/2 = 45
ルータ10台で構成する場合は、45ものピアが必要になってくるのです。
つまり、iBGPでネットワークを構築した場合、ルータの数が増えれば増えるほど、ピアの数が膨大になってしまうのです。
iBGPで構築すると、ピアの数がどうしても多くなりがちです。そこで、以下の方法でピアの数を減らすことができるようになっています。
- ルートリフレクション
- コンフェデレーション
次の「BGP(ルートリフレクションとは)」では、ルートリフレクタを使ったピアを張り方を紹介していきます。
