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演習ファイルのダウンロード

 ファイルは Packet tracer Version 8.2.1 で作成しています。古いバージョンの Packet Tracer では、ファイルを開くことができませんので、最新の Packet Tracer を準備してください。Tracer を準備してください。
 ネットワークの構成を Packet Tracer で一から設定していくのは大変かと思います。「ダウンロード」から演習で使用するファイルのダウンロードができます。ファイルは、ウイルスバスターでウイルスチェックをしておりますが、ダウンロードは自己責任でお願いいたします。

【L3SW】トランクポートでVLAN間ルーティング①

ここでは、L3スイッチにトランクポートを設定してVLAN間ルーティングを行えるように設定していきます。

全6回に渡って、設定構築していきます。

ネットワークの構成は、下図のとおりです。


S1スイッチ

まずは、S1スイッチから設定していきます。

ホスト名の設定

Switch>enable
Switch#conf t
Switch(config)#hostname S1

VLANの作成

S1(config)#vlan 10
S1(config-vlan)#name vlan10
S1(config-vlan)#vlan 20
S1(config-vlan)#name vlan20
S1(config-vlan)#vlan 30
S1(config-vlan)#name vlan30
S1(config-vlan)#vlan 99
S1(config-vlan)#name management
S1(config-vlan)#exit

デフォルトゲートウェイの設定

S1(config)#ip default-gateway 192.168.99.1

管理IPアドレスの設定

S1(config)#int vlan 99
S1(config-if)#ip address 192.168.99.2 255.255.255.0
S1(config-if)#no shutdown

トランクポートの設定

S1(config-if)#int range f0/1-2,g0/1
S1(config-if-range)#switchport mode trunk
S1(config-if-range)#switchport trunk native vlan 99
S1(config-if-range)#switchport nonegotiate
S1(config-if-range)#end
S1#copy run start

設定の確認

作成したVLANを確認します。

「show vlan brief」コマンドを実行します。

S1#show vlan brief 

VLAN Name                             Status    Ports
---- -------------------------------- --------- -------------------------------
1    default                          active    Fa0/3, Fa0/4, Fa0/5, Fa0/6
                                                Fa0/7, Fa0/8, Fa0/9, Fa0/10
                                                Fa0/11, Fa0/12, Fa0/13, Fa0/14
                                                Fa0/15, Fa0/16, Fa0/17, Fa0/18
                                                Fa0/19, Fa0/20, Fa0/21, Fa0/22
                                                Fa0/23, Fa0/24, Gig0/2
10   vlan10                           active 
20   vlan20                           active 
30   vlan30                           active 
99   management                       active    
1002 fddi-default                     active    
1003 token-ring-default               active    
1004 fddinet-default                  active    
1005 trnet-default                    active   

作成したVLANが確認できます。

ここで気をつけることは、S1スイッチのインターフェイスにVLANを割り当てなくとも各VLANを作成する、ということです。

S1スイッチでVLANを作成していないと、S1で使用するVLAN10、20、30、99を扱うことができないからです。

トランクポートの確認をします。

「show int trunk」コマンドを実行します。

S1#show int trunk 
Port        Mode         Encapsulation  Status        Native vlan
Fa0/1       on           802.1q         trunking      99
Fa0/2       on           802.1q         trunking      99
Gig0/1      on           802.1q         trunking      99

Port        Vlans allowed on trunk
Fa0/1       1-1005
Fa0/2       1-1005
Gig0/1      1-1005

Port        Vlans allowed and active in management domain
Fa0/1       1,10,20,30,99
Fa0/2       1,10,20,30,99
Gig0/1      1,10,20,30,99

Port        Vlans in spanning tree forwarding state and not pruned
Fa0/1       1,10,20,30,99
Fa0/2       1,10,20,30,99
Gig0/1      10,20,30

 S1スイッチの設定は完了です。次の「【L3SW】トランクポートでVLAN間ルーティング②」でS2スイッチの設定を行っていきます。

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