このページで解説している内容は、以下の YouTube 動画の解説で見ることができます。

演習ファイルのダウンロード

 ネットワークの構成を Packet Tracer で一から設定していくのは大変かと思います。「ダウンロード」ボタンから演習で使用するファイルのダウンロードができます。ファイルは、McAfee インターネットセキュリティでウイルスチェックをしておりますが、ダウンロードは自己責任でお願いいたします。

OSPFv3 その1

ここでは、下図のネットワークを EIGRP for IPv6 で構築していきます。

 R1ルータ、R2ルータの G0/0、G0/1 インターフェイスには、手動でリンクローカルアドレス(LLA)を設定します。各PCのLLAは、自動生成されるLLAを使用します。また、各PCのデフォルトゲートウェイには、ルータのグローバルユニキャストアドレス(GUA)を指定することも、LLAを指定することもできますが、一般的にはLLAを指定するため、以下のように指定します。

PC1のデフォルトゲートウェイ ・・・ FE80::1
PC1のデフォルトゲートウェイ ・・・ FE80::2

 ネクストホップアドレスは、同じリンク上のルータのインターフェイスになるため、IPv6 RIP や EIGRP for IPv6、OSPFv3 などのダイナミックルーティングプロトコルにおいて、学習するネクストホップアドレスは、リンクローカルアドレスになっています。

OSPFv3の特徴

 IPv6用のOSPFをOSPFv3(OSPF version3)と言います。基本的な仕組みは、IPv4のOSPFv2と同じで、特徴もよく似ています。

OSPFv2と特に異なるところだけをまとめてみると、次のようなことが挙げられます。

  • ネクストホップアドレスがリンクローカルユニキャストアドレス
  • 新しいLSAが追加
    ・Link LSA: リンク内のみにフラッディングされるリンクごとに生成されるLSA
    ・Intra Area Prefix LSA: エリア内にフラッディングされるプレフィックスが記述されたLSA
  • 手動で、ルータIDを設定する。
    ※IPv6アドレスのみの構成時

OSPFv3の設定

 OSPFv3は、OSPFv2と似ていますが、設定のアプローチの仕方が異なります。まとめると下の表のようになります。

OSPFv3OSPFv2
ルーティングプロセスを有効にするRouter(config)#ipv6 router ospf <process>Router(config)#router ospf <process>
ルータIDの設定Router(config-rtr)#router-id <id>Router(config-router)#router-id <id>
※省略可
インターフェイスで有効にするRouter(config-if)#ipv6 ospf <process> area <area-id>Router(config-router)#network <nertwork> <wildcard> area <area-id>

ルーティングプロセスを有効にする

 ルーティングプロセスを有効にするには、グローバル設定モードで、「ipv6 router ospf <process>」コマンドを入力します。

Router(config)#ipv6 router ospf <process>

 コマンドを入力すると、OSPFv2では、プロンプトが「config-router」になりましたが、OSPFv3では、プロンプトが「config-rtr」に変わります。

Router(config-rtr)#

ルータIDを指定する

 OSPFv3のルータIDは、IPv4のOSPFv2におけるルータIDの選出のされ方と同様に、最大のIPv4アドレスになります。ルータIDは、省略可能ですが、ルータをIPv6だけの構成にする場合には、手動でルータIDを設定する必要があります。

Router(config-router)#router-id <id>

インターフェイスで有効にする

 OSPFv2では、ルーティング設定モードで「network」コマンドを使用することで、OSPFv2を有効にするインターフェイスを指定していましたが、OSPFv3では、インターフェイスコンフィグレーションモードで、有効にするようになっています。

Router(config-router)#network <nertwork> <wildcard> area <area-id>

続きは、次の「OSPFv3 その2」で、OSPFv3を設定していきます。

関連コンテンツ