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演習ファイルのダウンロード
ネットワークの構成を Packet Tracer で一から設定していくのは大変かと思います。「ダウンロード」から演習で使用するファイルのダウンロードができます。ファイルは、McAfeeインターネットセキュリティでウイルスチェックをしておりますが、ダウンロードは自己責任でお願いいたします。
スタティック・ポートセキュリティの検証(その1)
ここでは、スタティック・ポートセキュリティを設定して検証していきます。
スタティックポートセキュリティの設定を行うには、インターフェイスコンフィギュレーションモードから、次のコマンドでMACアドレスを登録します。
Switch(config-if)#switchport port-security mac-address {mac-address}
登録したMACアドレスは、スタティックMACアドレスとして、実行コンフィグ(running-config)に保存され、ポート単位に登録されたMACアドレス以外の送信元のMACアドレスのパケットをブロックします。
それでは、下図のネットワークを構築していきます。
PC1とSwitchを繋ぐLANケーブルは抜いておきます。
※Packet Tracerで演習を行う場合は、あらかじめLANケーブルを抜いておく必要はありません。実機で行う場合は、バックグラウンドで様々なサービスが動作しており、様々な通信が行われているため、LANケーブルを抜いておく必要があります。

PC1のMACアドレスを確認します。
コマンドプロンプトで、「ipconfig /all」コマンドを実行します。

PC1のMACアドレスは「0003.E438.4224」であることが確認できます。
Switchの設定
Switch(config)#interface fastEthernet 0/5
Switch(config-if)#switchport mode access
Switch(config-if)#switchport port-security
PC1のMACアドレスを登録します。
Switch(config-if)#switchport port-security mac-address 0003.e438.4224
PC1とSwitchを繋ぐLANケーブルを接続します。

動作確認
PC1からスイッチSwitchにpingを行います。
C:¥>ping 192.168.1.1

pingは成功します。
show port-security interface 0/{番号}
次のコマンドを入力します。
Switch#show port-security interface fastEthernet 0/5
●Switchの「show port-security interface fastEthernet 0/5」の出力
Switch#show port-security interface fastEthernet 0/5
Port Security : Enabled
Port Status : Secure-up
Violation Mode : Shutdown
Aging Time : 0 mins
Aging Type : Absolute
SecureStatic Address Aging : Disabled
Maximum MAC Addresses : 1
Total MAC Addresses : 1
Configured MAC Addresses : 1
Sticky MAC Addresses : 0
Last Source Address:Vlan : 0003.E438.4224:1
Security Violation Count : 0
黄色のマークに注目します。PC1のMACアドレスが登録されていることが分かります。
●show port-security
「show port-security」コマンドは、ポートセキュリティの設定を確認することができます。
次のコマンドを実行します。
Switch#show port-security
●Switchの「show port-security」の出力
Switch#show port-security
Secure Port MaxSecureAddr CurrentAddr SecurityViolation Security Action
(Count) (Count) (Count)
--------------------------------------------------------------------
Fa0/5 1 1 0 Shutdown
----------------------------------------------------------------------
「f0/5」にポートセキュリティの設定が行われていることが確認できます。
この続きは、次の「スタティック・ポートセキュリティの検証(その2)」で解説していきます。