VPN(VPNとNAT その4)

 ここでは、VPN接続を使った拠点間の接続とインターネッ網への接続を併用した設定を行っていきます。

 下図のネットワーク構成は、現実的ではありません。ローカルエリアにグローバルIPアドレスを振るのは、一般的ではないからです。

そこで、各拠点のIPアドレスを次のようにプライベートIPアドレスに変更します。

拠点A: 172.16.0.0/16
拠点B: 172.17.0.0/16

IPアドレスを変更した構成は、以下のようになります。

このネットワーク構成で、以下のことを行います。

●拠点Aにおいて
・「拠点A」-「拠点B」間は、VPN接続を行う。
・「拠点A」から「拠点B」以外のトラフィックは、PATで送信元IPアドレスを「200.200.200.1」に変換して、Router_Cへ転送する。

●拠点Bにおいて
・「拠点A」-「拠点B」間は、VPN接続を行う。
・「拠点B」から「拠点A」以外のトラフィックは、PATで送信元IPアドレスを「200.200.200.2」に変換して、Router_Cへ転送する。

●Router_Cにおいて
インターネット網をシミュレートするために、Router_Cに、ループバックアドレスを設定します。

各ルータの設定は、次の「VPN(VPNとNAT その5)」で行います。