BGP(ルートリフレクションとは)
iBGPでは、ルーティングループを防ぐために、iBGPで学習した経路を他のiBGPへ流しません。
その為、iBGPでは、フルメッシュでピアを張ることが基本となっています。
しかし、iBGPでネットワークを構築した場合、ルータの数が増えれば増えるほど、ピアの数が膨大になってしまうというデメリットがあります。
その欠点を補うために、BGPでは
- ルートリフレクション
- コンフェデレーション
という機能が用意されています。ここでは、「ルートリフレクション」について、紹介してゆきます。
「ルートリフレクション」を使用するとiBGPで学習した経路を他のiBGPルータにアドバタイズすることができます。
他のiBGPルータにアドバタイズするBGPスピーカーのことを「ルートリフレクタ」と言い、また、iBGPで学習した経路を他のiBGPルータにアドバタイズする動作を「ルートリフレクション」と言います。
ルートリフレクションを行うルータをルートリフレクタ、経路を受け取る側が、ルートリフレクタ・クライアントになります。
ちなみに、「reflection(リフレクション)」とは、反射の意味です。
動作に似合ったネーミングですね!
ルートリフレクションを設定すると、iBGPで学習される経路は、ルートリフレクタで他のiBGPルータに反射されるようになるため、ピアの数を減らすことができます。
例えば、ルータが4台の場合
ルートリフレクションを使用せずに、フルメッシュでiBGPを設定する場合は、
(4×3)/2=6
6つピアを張る必要があります。

ルートリフレクションを設定するとピアの数を3つに減らすことができます。

ルートリフレクションの仕組みとメリットが理解できたところで、ルートリフレクションの設定を行っていきます。
続きは、次の「BGP(ルートリフレクションの設定)」で、ルートリフレクションの設定を行います。
