BGP(基本設定 next-hop-self )④

 ここでは、「BGP基本設定①」で構築したBGPネットワークを使用し、「next-hop-self」オプションを指定したピアを張り方を紹介します。

そして、その検証を行います。

 まずは、各ルータは、各BGPスピーカとピアを張りますが、「next-hop-self」オプションの指定は行わずに、設定していきます。

使用するネットワークは下図になります。

BGP同期は、無効にしておきます。BGP同期については、この後のコンテンツで紹介します。

 ちなみに、BGP同期とは、『たとえBGPで経路情報を学習してもIGPで学習するまでは、その経路情報を有効にしない。』という機能のことです。

※BGP同期は、IOS12.2(8)以前のバージョンでは、デフォルトで有効になっています。

「no synchronization」コマンドで、BGP同期を無効にすることができます。

Router(config-router)#no synchronization

●各ルータの設定

各ルータの設定は、「BGP基本設定①」でも紹介していますが、ここでも掲載しておきます。

 強制的にインターフェイスをUPさせるために、Router_AのE0インターフェイスで「no keepalive」コマンドを設定しておきます。

●Router_Aの設定

!
version 11.2
no service udp-small-servers
no service tcp-small-servers
!
hostname Router_A
!
enable password cisco
!
interface Ethernet0
 ip address 10.10.10.1 255.255.255.0
 no keepalive
!
interface Serial0
 ip address 172.16.0.1 255.255.0.0
 clockrate 64000
!
router bgp 100
 no synchronization
 network 10.10.10.0 mask 255.255.255.0
 neighbor 172.16.0.2 remote-as 200
 no auto-summary
!
ip classless
ip route 0.0.0.0 0.0.0.0 172.16.0.2
!
line vty 0 4
 password cisco
 login
!