BGP(基本設定 ループバックでピア)⑧

 OSPFネットワークにおいて、ループバックアドレスは、ルータIDを決める重要なインターフェイスとして機能しました。ループバックアドレスは、絶対にダウンしないインターフェイスです。

 ループバックアドレスが設定されたルータに到達する経路が複数ある場合に、ループバックアドレスを仕掛けることは、有効なテクニックとなります。

iBGPにおいてもループバックアドレスを設定することは、有効なテクニックとなります。

 iBGPでは、フルメッシュでネットワークを構築され、経路が冗長化されます。その為、ループバックアドレスが設定されたルータへの到達経路が複数存在することになります。

 BGPの設定では、各ルータでピアを張ります。ピアに指定した相手側ルータの物理インターフェイスがダウンした場合、ピアが切れてしまうことになります。

ループバックインターフェイスは、ダウンしません。

 ループバックアドレスが設定されたルータに到達するための経路が複数存在すれば、ピアが切断される可能性は、極めて低くなります。

iBGP、eBGPでは、以下のように接続するのが一般的です。

iBGP: フルメッシュ接続
eBGP: 1対1の接続

と言うことで、iBGPでは、ピアを張る相手ルータのループバックアドレスを指定して、ピアを張るのが一般的です。

ループバックアドレスでピアを張る設定

1.ループバックインターフェイスにIPアドレスを割り当てます。

Router(config)#interface Loopback[番号]
Router(config-if)#ip address [IPアドレス] [サブネットマスク]

2.ピアを張る

Router(config-router)#neighbor [相手ルータのループバックアドレス] remote-as [AS番号]

3.ピアを張る際の自分のループバックアドレスを指定する。

Router(config-router)#neighbor [相手ルータのループバックアドレス] update-source Loopback[番号]