Windows Vistaで起こる文字化けを回避する方法

 社内のネットワークの運用管理を行っていると、各種サーバのトラブル、パソコンに関する相談、苦情が毎日のように寄せられます。

 Windows Vistaに乗り換えた人から、度々、「Vistaに乗り換えてから文字の表示がおかしくなった。」という苦情が管理人に届くのです。

 文字化けとネットワークは、関係ないのですが、ファイルサーバ上のファイルを閲覧すると文字が化けていることから、彼らは、以下のように連想してしまうようです。

ファイルサーバ上のファイルを開いたが文字化けを起こした。
 ↓
サーバは、ネットワークの一部
 ↓
サーバを管理しているのは、ネットワーク管理者
 ↓
文字化けが起こるのは、ネットワーク管理者が悪い。

 文字化けが起こるのは、OSのフォント環境が変わったから起こるわけで、ネットワーク管理者が悪いわけではありません。

ここでは、管理人が、Vistaにおいて文字化け対応した時に行ったことをまとめてみます。

そもその、なぜ文字化けが起こるのかは、OSのフォント環境が異なるからです。

Windows XP、Windows Server 2003・・・JIS90
Windows Vista、Windows Server 2008・・・JIS2004

 使用されている一部の文字が、同じ文字でありながら Windowsのバージョンによって表示される形が異なるのは、このためです。

Windows XPで表示される文字の形とWindows Vistaで表示される文字の形が少し違うものが出てきます。

 また、JIS2004では、既存の第1水準と第2水準の漢字に加えて、第3水準、第4水準の漢字が大幅に追加されたため、Vistaで作成した文書に第3水準と第4水準の漢字が含まれている場合、Windows XPで正しく表示できないという問題も発生します。

これらの問題は、「JIS90」、「JIS2004」のどちらかで使用を統一することで、解決します。

 Windows VistaからサポートされたJIS2004によって、XPとの間に起こるフォントの互換性を回避するためのフォントが、Microsoftのサイト上で公開されています。

 「JIS90」、「JIS2004」のどちらで、統一するのかは、社内で使用しているVista、XPの比率等で、決めれば良いと思います。