YAMAHAルータについて

 ヤマハ株式会社(Yamaha Corporation)は、楽器製造メーカーとして、日本国内において、誰もが知る日本の楽器・音響機器メーカーです。楽器製造の他に半導体、スポーツ用品、自動車部品製造も手掛けており、世界的にも知名度があるメーカーです。

 ヤマハは、本業の楽器以外にも多方面で事業展開をし、こだわりのある製品を世に送りだしている会社です。ヤマハから分社化し、オートバイを製造するヤマハ発動機株式会社は有名です。

 ヤマハ(以下、YAMAHAと記述)は元々、楽器製造を得意とするメーカでるため、音源用のLSI製造技術を得意としており、その技術を応用して、他の市場に参入できないか検討してネットワーク機器のルータの市場に目をつけました。

 YAMAHAは、インターネット接続サービスが開始直後から、ルータ市場に参入したわけですが、広く普及していくインターネット利用の拡大に合わせて、購入者に認知され、成功を収めていくことになります。

 インターネット普及当初のルータといえば、海外製の製品も多く、マニュアル類も分かりにくく、決して扱いやすいものではありませんでした。それまでのルータといえば、ベテランのネットワークエンジニアが操作・設定を行うことが前提で、未熟なエンジニアや一般利用者にとって、かなり敷居の高いものだったのです。

 そんな状況の中で、日本語で分かりやすいマニュアルや豊富な設定事例などを用意し、当時としてはサポートが丁寧であったため、ユーザに受け入れられていきました。

 また、現在もそうですが、当時としては、ルータの値段がものすごく高価だったのですが、YAMAHAルータは、機能と値段とのコストパフォーマンスに優れていたため広く普及していきました。

 丁寧なサポートとYAHAMAが提供する丁寧なマニュアルと設定例によって利用者の高評価と信頼を獲得し、その後のRTシリーズ(ならびにコンシューマモデルのRTAシリーズ)へと発展していくことになります。

 YAHAMAルータは、コンシューマモデルのRTAシリーズと商業モデルのRTXシリーズのラインナップで製品化しています。コマンド体型は、どちらも基本的に同じで、YAMAHAルータであれば、同様な操作で設定を行うことができるのも魅力的です。

 最近では、Webインターフェイスも充実してきており、設定が以前と比べると、かなり簡単にできるように工夫されています。

 ネットワーク技術者としては、ネットワーク構築時にYAMAHAルータも選択肢の一つとして、ぜひ視野に入れておきたいおススメのルータです。