WebによるGUI設定

YAMAHAのRTXルータは、Webブラウザを利用したGUI設定を行うことができます。

 RTX1000では、無償で提供されるファームウェアのアップデート(Rev. 8.01)によって、この機能が利用できるようになります。

 しかし、RTX1000のWebブラウザ設定機能は、基本設定や細かな設定を行うことができません。

 最近のRTXルータでは、基本設定は、もちろん、かなり細かな設定までもGUIで行うことができるようになって使い易くなっています。

 ところが、RTX1000ルータであろうとなかろうとも、最近のルータであろうとも様々な環境に合わせてきめ細かくルータを設定するには、CUIで設定する必要があります。それは、全てのコマンドが、GUI設定に対応していないからです。

 そうのように説明すると、あまり魅力を感じないかもしれません。しかし、CUIよりもGUIで設定する方が分かり易く便利であることには変わりありません。

コマンド操作では不便だと感じる部分を解消するのがGUIであると考え、コマンドによる設定の補助的、補完的に活用すれば良いと思います。

それでは、Webブラウザを利用して、設定画面を表示していきます。

ネットワーク構成は、下図のようになります。

LAN1に「192.168.1.1/24」を割り当てます。Administratorのパスワードは特に設定する必要はありません。

# ip lan1 address 192.168.1.1/24
# administrator password
Old_Password:
New_Password:
New_Password:
# save
セーブ中... CONFIG0 終了
#

ルータへのアクセス

ブラウザで、ルータにアクセスします。

URLに、「http://192.168.1.1/」と入力します。

現在のルータの状態が表示されます。

管理者向けのページに移動します。

 GUIによる設定のメリットは、コマンドをわざわざ調べる必要がないことです。動作状況を把握したりするのも容易です。ルータの状態を把握しやすくなっています。

 特にファイアウォールやVPNは設定項目が多いためコマンドによる設定が複雑で、特に煩雑になり易いのですが、これらの設定が容易になります。

 また、ファイアウォールやVPNなどの設定内容を調査・分析して、ルータの動作に支障をきたすような設定や、競合・矛盾する設定がないかどうかを調べる機能があります。

 これらによって、管理者が、トラブルシューティングで悩むことや、設定作業やルータの状態把握の大きな負担が軽減されることになります。