ルータの初期化

ここでは、ルータを工場出荷時の状態に戻す方法を紹介します。

 ルータを中古で購入した場合など、入手したルータが初期化されていない場合があります。そんな時、ルータを工場出荷時の状態に戻したいことがあると思います。

 また、設定を位置からやり直しをしたい時に、一つずつ消すよりも、一からやり直しをしたい方が時間の短縮になるケースもあると思います。

工場出荷設定に戻すには、「cold start」コマンドを使用します。

●「cold start」コマンドのログ

> administrator
Password:
# cold start
Password:
Restarting ...

RTX1000 BootROM Ver. 1.04

RTX1000 Rev.7.01.34 (Fri Mar  5 14:07:00 2004)
  Copyright (c) 1994-2004 Yamaha Corporation.
  Copyright (c) 1991-1997 Regents of the University of California.
  Copyright (c) 1995-1996 Jean-loup Gailly and Mark Adler.
  Copyright (c) 1998-2000 Tokyo Institute of Technology.
  Copyright (c) 2000 Japan Advanced Institute of Science and Technology, HOKURIKU.
  Copyright (c) 2002 RSA Security Inc. All rights reserved.
00:a0:de:27:20:bb, 00:a0:de:27:20:bc, 00:a0:de:27:20:bd,
Memory 16Mbytes, 3LAN, 1BRI

コマンドを実行するには、管理ユーザに移行します。

「cold start」コマンドを実行すると管理パスワードの入力が要求されます。

 管理パスワードの照合が確認されると、全ての設定がデフォルト値に戻り、不揮発性メモリの内容を書き換えた後、自動的に再起動します。

 ここで問題になってくるのが、管理パスワードを忘れてしまったり、中古などを取得して分からない場合、工場出荷設定に戻せないということです。このような場合でも、まだ、諦める必要はありません。

 コンソール(SERIAL)ポートに接続した端末からだけは、実はデフォルトパスワードが使用できます。デフォルトのパスワードは、”w,lXlma”(ダブリュー、カンマ、エル、大文字エックス、エル、エム、エー)です。

ただし、このパスワードは、「security class」コマンドの第2パラメータが「on」になっている場合だけ有効です。

 セキュリティクラスの設定で、デフォルトパスワードを禁止にしている場合、パスワードを解除するために修理が必要となります。

 中古を購入する場合には、管理者のパスワードが何に設定されているのか、セキュリティクラスの設定に変更があるのかなど、確認しておく必要があります。