IPアドレスの割り当て
ルータには、インターフェースがいくつかついています。
例えば、RTX1000ルータでは、LAN1、LAN2、LAN3、ISDN S/Tインターフェイスがあります。

LAN1だけが、4つのポートがあります。イメージ的には、ルータのインターフェースにスイッチがぶら下がっているイメージです。

各インターフェースにIPアドレスを振るには、以下のコマンドを使用します。
#ip <interface> address <ip_address/mask> [broadcast broadcast_ip]
インターフェイスを指定して、IPアドレスとネットマスクを設定します。サブネットマスクはプレフィックス長で指定します。。
「broadcast broadcast_ip」を指定すると、ブロードキャストアドレスを指定することができます。省略した場合には、ディレクティッドブロードキャストアドレスが使われます。
例えば、LAN1にIPアドレス「192.168.1.10/24」を割り当てるには、以下のように入力します。
# ip lan1 address 192.168.1.10/24
# ip lan1 address 192.168.1.10/24
IPアドレスを自動的に取得する
インターフェースのIPアドレスは、DHCPサーバから自動的に取得させてい場合には、以下のコマンドを使用します。
#ip interface address dhcp
例えば、LAN1をDHCPからIPアドレスを自動的に取得するようにするには、以下のように入力します。
# ip lan1 address dhcp
# ip lan1 address 192.168.1.10/24
「dhcp」を指定することで、設定直後にDHCP クライアントとして、IPアドレスを取得します。
また、「no ip interface address」を入力すると、取得していたIPアドレスを開放します。
DNSの設定
ルータに、DNSサーバのIPアドレスを指定したり、DNSドメイン名を設定することができます。
DNSサーバのIPアドレスを指定するには、以下のコマンドを指定します。
DNSサーバーのIPアドレスは、空白で区切り、最大4ヶ所まで設定することができます。
# dns server ip_address [ip_address...]
間違えて設定したコマンドは、設定したコマンドの先頭に「no」を付けることで消すことができます。
# no dns server [ip_address...]
例えば、DNSサーバのIPアドレスとして「192.168.1.254」を指定したい場合、以下のように指定します。
# dns server 192.168.1.254
指定したIPアドレスは、ルータがDHCPサーバとして機能する場合、DHCPクライアントに通知に、このIPアドレスをDNSサーバとして通知します。
DHCPサーバから通知されたDNSサーバを使用したい時には、「dns server dhcp」コマンドを使用します。
#dns server dhcp
DNSドメイン名の設定
ルータが所属するDNSドメイン名を設定するには、「dns domain domain_name」コマンドを使用します。
# dns domain domain_name
ping、tracerouteコマンドで、名前解決に失敗した場合、「dns domain domain_name」コマンドで指定したドメイン名で補完して、再度、試みます。
ルータがDHCPサーバとして機能する場合、設定したドメイン名が、DHCPクライアントに通知されます。