コンソールの設定(プロンプト)

コンソールプロンプトは、ルータの設定において、そんなに重要でないと思われるかもしれません。

 しかし、ネットワーク機器が、たくさん存在するネットワークでは、Telnetによる遠隔監視がリモート保守では、欠かせない手段となってきます。

 ところが、ネットワーク機器のコンソールプロンプトがデフォルトの文字列のままである場合、はたして今、どのルータに接続しているのか分からなくなる場合があります。

 今、どのルータに接続しているのか、迷子にならないためにもコンソールプロンプトの設定は、煩わしいようでもしておくことをお勧めします。

 コンソールのプロンプト表示を変更するには、「console prompt」コマンドで指定します。空文字列も設定できます。

# console prompt <prompt>

デフォルトのプロンプトは、「>」は、空白文字列となっています。

工場出荷状態で起動すると以下のようになっています。

>

[設定値及び初期値]

●prompt
[設定値] : コンソールのプロンプトの先頭文字列を指定します。16文字まで指定できます。

コンソールプロンプトを「Router_A」に変更します。

コンソールのプロンプト表示を変更するには、「console prompt」コマンドで指定します。空文字列も設定できます。

# console prompt <prompt>

デフォルトのプロンプトは、「>」は、空白文字列となっています。

以下のコマンドを実行します。

# console prompt Router_A
Router_A#

プロンプトが変更されました。

プロンプトには、空白文字列も指定できます。

「no console prompt」コマンドで、プロンプトを設定する前の状態に戻ります。

Router_A#no console prompt
#

プロンプトが、元の空白文字列に変更されました。

コンソールの設定(表示文字数・行数)

ここでは、コンソールの表示文字数や行数を設定するコマンドを紹介していきます。

コンソールの表示文字数の設定

 コンソールの1行あたりの表示文字数、「console columns」コマンドで指定します。このコマンドは、一般ユーザでも実行できます。

# console columns <col>

[設定値及び初期値]

●col
[設定値] : コンソールの表示文字数 (80..200)
[初期値] : 80

※コマンドの設定は、「save」コマンドで保存するまで、「show config」コマンドによる設定の表示に反映されません。Rev.9系以降では、「save」コマンドで保存しなくても「show config」コマンドで設定が表示されます。

例えば、コンソールの1行あたりの表示文字数を100文字に設定するには、以下のように指定します。

# console columns 100

コンソールの表示行数の設定

コンソールの表示行数は、「console lines」コマンドで指定します。このコマンドは、一般ユーザでも実行できます。

# console lines <lines>

[設定値及び初期値]
●lines
[設定値] :

設定値説明
10..100表示行数
infinityスクロールを止めない

[初期値] : 24

※コマンドの設定は、「save」コマンドで保存するまで、「show config」コマンドによる設定の表示に反映されません。Rev.9系以降では、「save」コマンドで保存しなくても「show config」コマンドで設定が表示されます。

例えば、コンソールの1行あたりの表示文字数を100文字に設定するには、以下のように指定します。

# console lines 30

コンソールの言語とコードの設定

 コンソールに表示する言語とコードは、「console character」コマンドで指定します。このコマンドは、一般ユーザでも実行できます。

# console character <code>

[設定値及び初期値]

●code
[設定値] :

設定値説明
ascii英語で表示する。文字コードは ASCII
sjis日本語で表示する。文字コードはシフト JIS
euc日本語で表示する。文字コードは EUC

[初期値] : sjis

 コンソールに表示する言語とコードは、コマンドで指定しなくとも、ターミナルソフトウェア側で指定することでも対応できます。

 文字化けを起こさないようにコンソールに表示する言語とコードは、コマンドもしくは、ターミナルソフトウェア側で合わせておく必要があります。

コンソールの設定(システムメッセージの表示)

コンソールにシステムメッセージを表示するか否かを設定するには、「console info」コマンドで指定します。

 システムメッセージを表示するように設定するとキーボード入力中にシステムメッセージが割り込んで表示画面が乱れますが、[Ctrl] + r で入力中の文字列を再表示することができます。

# console info <info>

[設定値及び初期値]

●info
[設定値] :

設定値説明
on表示する
off表示しない

[初期値] : off

 「console info on」でシステムメッセージを表示するように設定するとキーボード入力中であろうが、なかろうが、お構いなしにシステムメッセージが割り込んで表示されるようになります。

表示画面が乱れますが、[Ctrl] + r で再表示させることができます。

# console info on
# 2011/11/27 03:23:37: LANC1: PORT1 link up (100BASE-TX Full Duplex)
2011/11/27 03:23:37: LANC1: link up

#