コマンド補助機能

 ここでは、YAMAHAルータのコマンド補助機能について紹介します。Ciscoルータのコマンド操作に慣れていれば、そんなに違和感なく、とっつきやすいと思います。Cisco同様に親切な作りとなっています。

 YAMAHAルータは、日本メーカーのルターなので、メッセージが日本語で出力されます。日本人にとっては、ありがたい心づかいがなされています。

 ただし、注意しなければならないことが1点あります。それは、Ciscoでは、特権EXECモード、グローバルコンフィグレーションモード、インターフェイスコンフィグレーションモードなど階層となっており、モードごとに設定できるコマンドが、決まっていましたが、YAMAHAでは、モードの階層などという概念がないということです。

エラーメッセージ

コマンドのスペルが不適切であったり、コマンドのパラメータ数が不適切な場合、エラーメッセージが表示されます。

> console character
エラー: パラメータの数が不適当です

コンソールの使用方法の概要

 コンソールの使用方法の概要を表示するには、「help」コマンドを使用します。コンソールの使用方法を忘れた場合に便利です。

> help
1) "?"を入力すると、コマンド名称が確定していない場合にはその時点で入力可能なキ
   ーワードの候補の一覧を表示します。
   コマンド名称が確定していればそのコマンドの入力形式と説明を表示します。

2) キー入力時には次に示すコマンドで、キーワードの補完、過去に入力したコマンドの
   呼び出し、カーソルの移動や入力文字の削除ができます。

     注意: Ctrl + X は、Ctrlキーを押しながらXキーを押すことを表します。

   --------------------------------------------------------------
   キーワードの補完                 : Tabキー
   --------------------------------------------------------------
   過去に入力したコマンドの呼び出し : Ctrl + p 、または上矢印キー
   次のコマンドの呼び出し           : Ctrl + n 、または下矢印キー
   --------------------------------------------------------------
   カーソルを右に1文字分移動       : Ctrl + f 、または右矢印キー
   カーソルを左に1文字分移動       : Ctrl + b 、または左矢印キー
   カーソルを行末に移動             : Ctrl + e
   カーソルを行頭に移動             : Ctrl + a
   --------------------------------------------------------------
   入力行をクリア                   : Ctrl + c
   カーソル上の1文字を削除         : Ctrl + d
   カーソル以降の文字を削除         : Ctrl + k
   カーソル前後の文字の入れ換え     : Ctrl + t
   入力行をクリア                   : Ctrl + u
   カーソル前の文字を削除