TFTPD64

 フリーで使用できるTFTPソフトはいくつかありますが、「TFTPD64」は、GUIで手軽にWindows 10で動作させることができるTFTPサーバのフリーソフトです。

 公開ディレクトリの「current directory」と接続インターフェイスの「server interfaces」を設定するだけで利用することができます。

以下のサイトからダウンロードできます。

https://pjo2.github.io/tftpd64/

Cisco機器の場合

コンフィグファイルのアップロード

以下の環境で実際にアップロード、ダウンロードを試していきます。

TFTPサーバのIPアドレス192.168.1.1
スイッチのIPアドレス192.168.1.10
アップロードするファイル名running-config
コンフィグファイルのアップロード

 まず、ルータにIPアドレスを設定します。「no shutdown」を忘れないようにして下さい。ポートをアップしておく必要があります。

Router(config-if)#ip address 192.168.1.10 255.255.255.0
Router(config-if)#no shutdown

TFTPサーバにPINGを行い、TFTPサーバと通信できるかどうか確認しておきます。

Router#ping 192.168.1.1
Type escape sequence to abort. Sending 5, 100-byte ICMP Echos to 192.168.1.1, timeout is 2 seconds:
!!!!!
Success rate is 100 percent (5/5), round-trip min/avg/max = 1/1/4 ms

「running-config」をTFTPサーバへアップロードします。

Router#copy running-config tftp
Address or name of remote host []? 192.168.1.1 ← TFTPサーバのアドレスを入力
Destination filename [router-confg]? ← デフォルトの名前でよければ、<Enter>を押します
!!
926 bytes copied in 2.132 secs (463 bytes/sec)

アップロードに成功していれば、TFTPで指定しているフォルダに、「runnnig-config」が保存されます。

アライドテレシス機器の場合

コンフィグファイルのアップロード

以下の環境で実際にアップロードを試してみます。

TFTPサーバのIPアドレス192.168.1.1
スイッチのIPアドレス192.168.1.10
アップロードするファイル名test01.cfg

 とりあえず、アップロードするコンフィグファイルを作成しておきます。ここでは、「test01.cfg」を作成します。

Manager > create config=test01.cfg

Info (149003): Operation successful.

スイッチのIPモジュールを有効にして、VLANインターフェイスにIPアドレスを割り当てます。

Manager > enable ip

Info (105287): IP module has been enabled.

Manager > add ip interface=vlan1 ipaddress=192.168.1.10 mask=255.255.255.0

Info (105275): interface successfully added.

 これで、スイッチ上の全てのポートがVLAN1に所属しIPアドレス「192.168.1.10」でアクセスできるようになります。

TFTPサーバにPINGを行い、TFTPサーバと通信できるかどうか確認しておきます。

Manager > ping 192.168.1.1

Echo reply 1 from 192.168.1.1 time delay 0 ms

Echo reply 2 from 192.168.1.1 time delay 0 ms

Echo reply 3 from 192.168.1.1 time delay 0 ms

Echo reply 4 from 192.168.1.1 time delay 0 ms

Echo reply 5 from 192.168.1.1 time delay 0 ms

ファイルをアップロードします。 (スイッチ → TFTPサーバ)

UPLOADコマンドを利用します。

UPLOAD [METHOD={TFTP|ZMODEM}] [FILE=filename] [SERVER={hostname|ipadd}] [ASYN=asyn-number]

filename: ファイル名
hostname: ホスト名
ipadd: IPアドレス
asyn-number: 非同期ポート番号(0~)

Manager > upload file=test01.cfg server=192.168.1.1

Manager >

Info (148270): File transfer successfully completed.

ファイルのアップロードが成功していれば、PC側にちゃんと保存されているか確認してみましょう。