MACアドレスとは

 LANは、現在、イーサーネットという規格が最も使われています。そのイーサーネットでは、IPアドレスの他にMACアドレス(Media Access Control)を呼ばれるハードウェア固有のアドレスを使用します。

 そもそもIPアドレスは、論理的なアドレスで、あるPCに「192.168.1.1」を振ったところで、便宜上、人が勝手に設定しただけで、LAN上の他のPCは、そのPCに、どんなIPアドレスが、割当てられたのかは分かりません。

そこで、イーサネットでは、IPアドレスとMACアドレスを使用して通信を行うようになっています。

 MACアドレスは、ハードウェア固有のアドレスで、物理アドレスとも呼ばれます。NICやネットワーク機器に固有で割当てられる番号で、別のネットワークに移動させても変わることはありません。

MACアドレスには、次のルールがあります。

1.48bitのコードからなる。

2.OUIより、ベンダーを識別可能。

 最初の24bit分が、ベンダーコードで、「00:00:0C」ならCisco、「00:00:39」なら東芝、を表し、IEEEで管理されています。 残りの24bit分は、重複さえしなければ、ベンダーが任意に付けることができます。

3.ベンダーが出荷時に書き込み、原則としてユーザーは操作しない。

4.原則として同じMACアドレスの機器は、存在しない。

5.48bitを8bitずつ、「:」で6つのブロックに区切り、16進数で表現する。
 例えば「00:00:0C:A6:38:D8」
 ※「-」や「.」で区切る場合もあります。

 オクテット内のビットで、最上位ビットは、MSB(Most Significant Bit、最下位ビットは、LSB(Least Significant Bit)と呼ばれ、第1オクテットのI/Gビット、U/Lビットは、特別な意味を持つビットとして規格化されています。
※伝送時には、各オクテットは、LSBからMSBの順に伝送されます。