ローカルループバックアドレス
予約された特殊なIPアドレスの中に、ローカルループバックアドレスがあります。ここでは、ローカルループバックアドレスについて説明して行きます。
ローカルループバックアドレスは、「127.0.0.1」のことです。このアドレスは、自分自身を示す仮想的なIPアドレスです。「127.0.0.1~127.255.255.254」の範囲内ならば、どのIPアドレスでも利用できます。
※ただし、「127.0.0.0」と「127.255.255.255」は、除外される。
ローカルループバックアドレスは、「127.0.0.2」でも「127.0.0.3」でも、範囲内であれば何でもよいわけですが、一般的には「127.0.0.1」だけが利用されています。
このローカルループバックアドレスは、ネットワーク端末で、TCP/IPが有効になっているかを確認したり、自分自身の上で動作しているサービスへ接続する場合に使用します。
また、このアドレスは、「localhost」という名前でも参照することができます。
最近のOSでは、TCP/IP は、標準になっており、インストールする必要はありません。Windows 9xでは、ユーザーがTCP/IPプロトコルをインストールする必要ありました。
基本的に TCP/IP が有効になっているかを確認する必要は、昔に比べると少なくなってきています。NICを交換したり、追加した場合などに、NICが正しく動作しているのかを確認します。
ローカルループバックアドレスを簡単に体験してみるために、コマンドプロンプトを起動させます。
下図は、Windows Vistaの画像です。
コマンドプロンプトを起動するするには、メニューから選択するか、直接「cmd」と打ち込んで起動させます。
※OSにより「ファイルを指定して実行」にて、「cmd」と打ち込んで起動させます。

それでは、
C:¥>ping 127.0.0.1
と入力してみます。

応答が帰ってきました。
続いて、「ping 127.0.0.2」と入力しても応答が帰ってくるか試してみます。
C:¥>ping 127.0.0.2

「ping localhost」と入力しても応答が帰ってくるか試してみます。

応答が帰ってきます。
hostsファイル
「localhost」は、以下のファイルで定義されています。
C:\Windows\System32\drivers\etc\hosts
●hostsファイルの中身
# Copyright (c) 1993-2006 Microsoft Corp. # # This is a sample HOSTS file used by Microsoft TCP/IP for Windows. # # This file contains the mappings of IP addresses to host names. Each # entry should be kept on an individual line. The IP address should # be placed in the first column followed by the corresponding host name. # The IP address and the host name should be separated by at least one # space. # # Additionally, comments (such as these) may be inserted on individual # lines or following the machine name denoted by a '#' symbol. # # For example: # # 102.54.94.97 rhino.acme.com # source server # 38.25.63.10 x.acme.com # x client host 127.0.0.1 localhost ::1 localhost |
上の黄色の網掛けになっている部分が定義です。
自分自身のサービスが動作しているを確認する時にもローカルループバックアドレスを使用します。
例えば、Webサーバとして動作しているのなら、ブラウザを起動して、URLに「http://localhost/」と入力して、サービスに接続して動作確認が行えます。
