レイヤ2の機器(ブリッジ・スイッチ)

 ハブ(HUB)は、受信したトラフィックを受信したポート以外の全てのポートに対して、無条件でコピーして転送します。

 つまり、通信相手が存在しないポートに対してもトラフィックを流してしまうことになります。このように必要のないトラフィックが流れてしまうと渋滞が起こりやすくなってしまいます。

この渋滞が起こりやすいエリアのこと、正式にはセグメントのことをコリジョンドメインと言います。

 コリジョンドメイン内のホストの台数が増えると、必然的に衝突(コリジョン)が発生する確率が高くなってきます。送信するタイミング悪ければ、同じコリジョンドメイン内のホストから送信されたパケットと衝突を起こしてしまいます。

 コリジョンが多く発生するとネットワークのパフォーマンスが悪くなります。そして、最悪の場合、ネットワークがダウンしてしまうのです。

コリジョンの発生を抑え、限られた帯域幅を有効に活用するには、コリジョンドメインを分割する必要があります。

 コリジョンドメインを分割することで、コリジョンドメイン内のホストの台数を減らすことができます。その結果、衝突の確率を下げることができます。

ブリッジやスイッチは、このコリジョンドメインを分割するための装置で、データリンク層で動作します。