PLCの導入

 構築と言ってもとても簡単です。管理人の所有するBL-PA100では、購入時から利用できるように既に初期設定がされています。すぐに使用できるようにターミナルアダプターがマスターアダプターに登録されており、LANケーブルと電源ケーブルに差し込むだけでネットワークを構築することができます。

ここでは、PLCを用いて下図のネットワークを構築していきます。

 ルータには、DHCPの設定がされており、クライアントに対して、IPアドレスが払いだされるようになっています。PLCを用いたネットワークにおいてもDHCPによる払い出しがうまく行われるかも検証していきます。

それでは、PLCでネットワークを構築していきます。

マスターアダプターの電源を差し込みます。そして、LANケーブルを差し込みます。

ルータでは、DHCPの設定が行われています。

 以下の設定では、「192.168.1.201/24」~「192.168.1.250/24」の中からIPアドレスを払い出すようになっています。

次にターミナルアダプターをセットします。

ターミナルアダプターの電源を入れます。LANケーブルを差し込みます。

 たった、これだけの手間で、ネットワークの構築が完了します。初心者にとって敷居の高い設定作業がありません。電源を差し込み、LANケーブルをつなげるだけです。

PLCネットワークの検証

PLCネットワークを検証していきます。

ネットワークの構成は、下図の通りです。

ターミナルアダプタに接続したPC上で、コマンドプロンプトを起動します。

以下のコマンドを実行して、IPアドレスの確認します。

C:¥>ipconfig /all

 IPアドレス「192.168.1.221」が割り当てられています。これは、DHCPのプールで設定されているIPアドレスです。ちゃんとIPアドレスが拾えていることが確認できます。

IPアドレスを取得する際に、やり取りされるブロードキャストもPLCでフィルタしないで伝送していることが分かります。

ブラウザを起動して、インターネットにアクセスします。

 もちろん、インターネットへもアクセスできます。動画の閲覧も快適です。PLCにおけるデータ通信は、スループットも高く、全く問題ありません。

●PLCアダプター