PLCの構成

 PLCを利用したネットワークは、マスターアダプターとターミナルアダプターで構成されます。マスターアダプターが親機に該当し、ターミナルアダプターが子機に該当するとイメージすると分かりやすいかもしれません。

ターミナルアダプタを使用するには、マスターアダプターに登録する必要があります。

下図のネットワーク構成図は、PLCを用いたホームネットワークのイメージ図です。

マスターアダプターにターミナルアダプターをぶら下げるイメージになります。

 PLCネットワークは、電気配線を通信回線として利用できます。電気配線をツイストペアケーブルに置き換えてとらえると、スイッチングハブ(ハブも含む)を用いカスケード接続したネットワークと同等なネットワークを構築することができます。

 電源プラグを電気コンセントに差し込むだけで、無線LANでは、電波が届きにくく無線通信が困難だった場所やケーブルの配線が困難な場所でもデータ通信が可能になります。イーサネットケーブルの配線工事が必要ないという手軽さがPLCの魅力ではないでしょうか。

 家のどの部屋にも通常、電源コンセントがあります。つまり、PLCを用いることで、家中の隅々まで簡単にネットワークを構築することができるのです。

 また、PLCでは、無線アクセスポイントのような難しい設定作業もほとんどありません。製品によっては、初期設定が既にされており、そのまま直ぐに利用できる製品もあります。

マスターアダプターとターミナルアダプター

 PLCには、親機に該当するマスターアダプターと子機に該当するターミナルアダプターがあります。ターミナルアダプタを使用するには、マスターアダプターに登録する必要があります。

マスターアダプターは下の写真の通りです。

ターミナルアダプターは、下の写真の通りです。

 マスターアダプターもターミナルアダプターも大きさも見た目もほとんど変わりありません。この製品では、マスター側に「MASTER」と製品上部にロゴが付いているぐらいです。

 側面には、「MASTER」と「TERMINAL」の切り替えスイッチが付いています。こちらは、ターミナルアダプターを増設したい場合に、切り替えれるようになっています。

 上の写真を見ると、PLCがとてもシンプルなのが分かると思います。電源とLANケーブルを差し込むだけで利用できます。

●PLCアダプター