IEEE802.11aのチャネル

 IEEE802.11b規格では、従来のIEEE802.11規格との互換性がとられましたが、こちらは、互換性にとらわれず、当時の最新技術を用いて規格化されました。

 無線周波数には、5GHz帯を使用し、理論上の最大伝送速度は、54Mbps出せます。部屋の中だけで利用する場合は、電波が届き易く安定して利用できますが、別々の部屋や階が違う場所は、電波が届きにくくデータのやり取が不安定になります。

 IEEE802.11aに使用されているチャネルの中心周波数は、2005年5月の省令改正により、日本国内で使用されてきたJ52(5.15~5.25GHz)の4チャネル配置から、国際的に標準になっているW52の4チャネルに変更され、新しくW53の4チャネルが追加されたため、W52、W53では、5.15~5.35GHzが使用されています。

これにより、合計8チャネルが利用可能になりました。

 さらに、2007年1月の省令改正で、屋外で利用可能なW56の11チャネルが追加され、チャネル数は合計19チャネルになりました。

この追加されたチャネルは、屋外でも利用することができます。

 このようにIEEE802.11aでは、チャネル配置の変更が行われたため、IEEE802.11aに対応した製品を利用していても、製造された時期が異なる機器同士では、接続できないという事態が発生する場合があります。

IEEE802.11aの魅力は、屋外で利用できることと、利用できるチャネル数が多いことが挙げられます。

チャネルの配置変更や追加が行われた結果、IEEE802.11aで、利用可能なチャネル数は現在19になっています。

上図の通り、チャネル間の重なりがないことから、19チャネルの全てを同時使用することができます。

IEEE802.11aの屋外利用

 IEEE802.11aは、2007年1月の省令改正で、屋外で利用可能なW56の11チャネルが追加され、チャネル数は合計19チャネルになりました。

この追加されたチャネルは、屋外で利用することができます。

 IEEE802.11aで利用可能な全てのチャネルが屋外で利用できるわけではありません。IEEE802.11a(5.2GHz、5.3GHz)の屋外使用は電波法により禁じられていますので注意して下さい。

 5.6GHz帯(W56)の開放により、IEEE802.11a規格で、屋外で無線LANが利用可能になった為、屋外で利用できる屋外アンテナが発売されています。

 W56は、新規に開放された帯域になる為、電波干渉を受ける可能性が少なく、安定した屋外通信を行うことができます。屋外アンテナ専用の取付金具も発売されており、設置も簡単です。

  • ビル自立設置タイプ
  • ベランダ設置タイプ
  • ベランダ設置簡易タイプ

などが、発売されています。