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演習ファイルのダウンロード

 ファイルは Packet tracer Version 8.2.1 で作成しています。古いバージョンの Packet Tracer では、ファイルを開くことができませんので、最新の Packet Tracer を準備してください。Tracer を準備してください。
 ネットワークの構成を Packet Tracer で一から設定していくのは大変かと思います。「ダウンロード」から演習で使用するファイルのダウンロードができます。ファイルは、ウイルスバスターでウイルスチェックをしておりますが、ダウンロードは自己責任でお願いいたします。

【L3SW】IPv4 IPv6 デュアルスタック①

 デュアルスタックとは、単一の機器にIPv4とIPv6の異なるプロトコルスタックを共存させる仕組みです。IPv4アドレスとIPv6アドレスを同時に利用することで、ネットワークに接続する端末1台につき、どちらのアドレスでも利用できるようになります。

 デュアルスタックのデメリットは、機器の負荷が増大することです。IPパケットの行き先を決定する経路制御処理が、IPv4とIPv6それぞれで行われることになります。そのことによりCPUやメモリにも負荷がかかります。

ここでは、IPv4とIPv6によるデュアルスタックでネットワークを設定していきます。

ネットワークの構成は下図のとおりです。


L3SWの設定

以下のコマンドを実行していきます。

ホスト名の設定

Switch>enable
Switch#conf t
Switch(config)#hostname L3SW

ルーティングの有効化

L3SW(config)#ip routing
L3SW(config)#ipv6 unicast-routing

ルーテッドポートの設定

L3SW(config)#int g1/0/1
L3SW(config-if)#no switchport
L3SW(config-if)#ip address 192.168.1.1 255.255.255.0
L3SW(config-if)#ipv6 address 2001:db8:cafe:1::1/64
L3SW(config-if)#ipv6 address fe80::1 link-local
L3SW(config-if)#no shutdown

L3SW(config-if)#int g1/0/2
L3SW(config-if)#no switchport
L3SW(config-if)#ip address 192.168.2.1 255.255.255.0
L3SW(config-if)#ipv6 address 2001:db8:cafe:2::1/64
L3SW(config-if)#ipv6 address fe80::1 link-local
L3SW(config-if)#no shutdown
L3SW(config-if)#end
L3SW#copy run start

 これで設定は完了です。次の「【L3SW】IPv4 IPv6 デュアルスタック②」で構築したネットワークの動作検証を行っていきます。

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