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 ネットワークの構成を Packet Tracer で一から設定していくのは大変かと思います。「ダウンロード」ボタンから演習で使用するファイルのダウンロードができます。ファイルは、McAfee インターネットセキュリティでウイルスチェックをしておりますが、ダウンロードは自己責任でお願いいたします。

演習ファイルのダウンロード

拡張ACL

ここでは、拡張IPアクセスリストを作成して、インターフェイスに適用していきます。

まずは、下図のネットワークをRIPv2で構成します。

基本設定

まず、各ルータのホスト名とIPv4アドレス、RIPv2などの基本設定を行います。

各ルータの基本コンフィグは、以下のとおりです。

●R1のコンフィグ
hostname R1
int g0/0
ip address 192.168.1.1 255.255.255.0
no shutdown
int s0/0/0
ip address 192.168.2.1 255.255.255.0
clock rate 64000
bandwidth 64
no shutdown
exit
router rip
version 2
network 192.168.1.0
network 192.168.2.0
end
copy run start

●R2のコンフィグ
hostname R2
int s0/0/0
ip address 192.168.2.2 255.255.255.0
bandwidth 64
no shutdown
int g0/0
ip address 192.168.3.1 255.255.255.0
no shutdown
exit
router rip
version 2
network 192.168.2.0
network 192.168.3.0
end
copy run start

拡張IPアクセスリストの定義

次に拡張IPアクセスリストを作成します。

拡張IPアクセスリストの構文は以下のようになります。

Router(config)#access-list {番号} {permit | deny} {プロトコル} {送信元IP} {送信元ワイルドカードマスク} {宛先IP} {宛先ワイルドカードマスク} [オプション]

種類番号の範囲
標準IPアクセスリスト1~99
拡張IPアクセスリスト100~199

プロトコルは、TCP、UDP、ICMPが使用できます。

プロトコルオプションで指定できるパラメータ
TCPeq(equal:等しい)
neq(not equal:等しくない)
lt(lower than:より小さい)
gt(greater than:より大きい)
UDPeq(equal:等しい)
neq(not equal:等しくない)
lt(lower than:より小さい)
gt(greater than:より大きい)
ICMPecho、 echo-reply など

 TCP、UDPでは、オプションを指定することで、ポート番号も指定できます。「lt」「gt」を指定すると、ポート番号の範囲指定もできます。

また、ポート番号は、次のようなキーワードで指定することも可能です。

ポート番号キーワード
20FTP-DATA
21FTP
23TELNET
25SMTP
53DOMAIN
80WWW
110POP3

それでは、拡張IPアクセスリストを作成してみます。

 PC1が所属する「192.168.1.0/24」から、WWW Serverの HTTPサービスへ接続できないようにする拡張IPアクセスリストをR2ルータ上に作成します。

R2(config)#access-list 100 deny tcp 192.168.1.0 0.0.0.255 host 192.168.3.10 eq www
R2(config)#access-list 100 permit ip any any

 「access-list 100 permit ip any any」を定義するのを忘れては、いけません。このリストがないと暗黙の「deny ip any any」があるため、すべての通信が遮断されてしまいます。

ここで、PC1上のWeb Browser で、WWW Serverに HTTP接続してみます。

URLに以下のアドレスを指定します。

http://192.168.3.10/

アクセスリストは、作成しただけで、まだインターフェイスに適用していないため、HTTP接続ができます。

アクセスリストの適用

Router(config-if)#ip access-group {番号} {in | out}

 適用したいインターフェイスコンフィグレーションモードで、「ip access-group」コマンドでアクセスリスト番号を指定します。

拡張IPアクセスリストは、なるべく送信元の近く配置する。

 というアクセスリストを配置する上の鉄則があるのですが、ここでは、R2ルータの S0/0/0のINにアクセスリストを配置します。

R2(config)#int s0/0/0
R2(config-if)#ip access-group 100 in

PC1から WWW Serverへ再び HTTP接続してみます。

アクセスリストでWWWサービスへの接続が遮断されていることが確認できます。

次の「ACLの検証」では、アクセスリストの検証コマンドについて解説していきます。

演習ファイルのダウンロード

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