IPv6アドレスの種類

ここでは、IPv6アドレスの種類を詳しく解説していきます。

IPv6(グローバルユニキャストアドレス)

IPv6アドレスユニキャストの、有効範囲(スコープ)は、次のように分類されています。

  • グローバルユニキャストアドレス
  • サイトローカルユニキャストアドレス(2004年廃止)
    → ユニークローカルユニキャストアドレス
  • リンクローカルユニキャストアドレス

 グローバルユニキャストアドレスは、IPv4のグローバルアドレスと同等に、グローバルで一意なユニキャストアドレスとして定義されています。最初の3ビットは「001」で始まり、有効範囲は、「2000::/3」と表記することもできます。

 

グローバルユニキャストアドレスの構造は、以下のようになっています。

アドレス範囲の中で、さらに次のように用途が決められています。

範囲用途説明
2001::/16IPv6インターネット現在、IANAでは、2001::/16をグローバルユニキャストアドレスとして割り振っています。IPv6でネットワーク構築する場合、2001::/16のアドレス範囲からアドレッシングを行うことになりす。
2002::/166to4移行メカニズムIPv4からIPv6へ移行する時に、6to4トンネルで利用する特殊なアドレス。
2003::/16~3ffd::/16未割り当て現在、未割り当てですが、ルータのインタフェースに割り振ることができます。
3ffe::/166boneIPv6の研究・開発用

IPv6(サイトローカルユニキャストアドレス)

 サイトローカルユニキャストアドレスは、同一サイト内でのみ有効となるユニキャストアドレスです。

 「1111 11110 11」というビットパターン、16進表記で表すと「fec0::/10」で始まります。IPv4のプライベートアドレスと同じような目的で、インターネットに接続されていないネットワーク上で、自由にIPv6アドレスを使用したい場合に使用します。使用されるのは、特定のサイト内における利用に限定されます。

 アドレス構造に、サイト自体を識別する情報がないため、複数のサイトで、アドレスの重複が発生してしまう可能性があります。

 サイトローカルユニキャストアドレスは、2004年9月施行の RFC3879 によって廃止が決まり、RFC4193で新しいローカルアドレスとしてユニークローカルユニキャストアドレスが定義されました。

IPv6(ユニークローカルユニキャストアドレス)

 サイトローカルユニキャストアドレスは、ネットワークの統合時やエクストラネット構築時にIPアドレスが衝突してしまうなど、IPv4のプライベートアドレスで問題になっていた問題をそのまま引きずっています。

 そのことから、2004年9月施行のRFC3879によって廃止が決まり、RFC4193で新しいローカルアドレスとしてユニークローカルユニキャストアドレスが定義されました。

 サイトローカルユニキャストアドレスは、「1111 110」というビットパターン、16進表記で表すと「FC00::/7」で始まります。

※L=0(FC00::/8):将来定義
※L=1(FD00::/8):独自割り当て領域

先頭から8ビット目の「L」は、「0」と「1」で次の意味を持ちます。

0・・・集中管理されている
1・・・ローカルで管理されているアドレス

現在は、「ローカルで管理されているアドレス」が、標準化されることが決められています。

 ローカル管理では、ランダムに生成したアドレスが衝突するという問題があります。そのため、集中管理(FC00::/8)で、割り当てをする方式も考えられています。

IPv6(リンクローカルユニキャストアドレス)

 リンクローカルユニキャストアドレスは、同じサブネット上で有効となるユニキャストアドレスのことで、同一サブネット(リンク)上のホストとの通信に使用します。

「1111 11110 10」というビットパターン、16進表記で表すと「fe80:://10」で始まります。

 IPv6ホストは、各インタフェースに少なくとも1つのリンクローカルユニキャストアドレスを持ちます。これにより、同じリンク上のホストとの間で、アドレスの自動設定や、レイヤー2アドレスの解決ができるようになっています。

 リンクローカルユニキャストアドレスを持つことで、リンク上の他のホストとグローバルユニキャストアドレスを持たなくとも接続することができます。