このページで解説している内容は、以下の YouTube 動画の解説で見ることができます。

演習ファイルのダウンロード

 ネットワークの構成を Packet Tracer で一から設定していくのは大変かと思います。「ダウンロード」ボタンから演習で使用するファイルのダウンロードができます。ファイルは、McAfeeインターネットセキュリティでウイルスチェックをしておりますが、ダウンロードは自己責任でお願いいたします。

IPv6の設定(インターフェイスへの適用コマンド)

ここでは、ルータへのIPv6アドレスの割り当てる方法について解説していきます。

ネットワークの構成は、下図のとおりです。

IPv6ルーティングを有効にする

 ルータの IOS12.x の場合、ルータにIPv6アドレスを設定する前に、IPv6ルーティングを有効にしておく必要があります。IPv6ルーティングを有効にするには、グローバルコンフィギュレーションモードで「ipv6 unicast-routing」コマンドを入力します。

 IOS15.x においても、IPv6 ルーティングがデフォルトで無効になっているため、「ipv6 unicast-routing」コマンドが必要です。

Router(config)#ipv6 unicast-routing

 また、「ipv6 unicast-routing」コマンドを実行することで、ステートレスアドレス自動設定(SLAAC:Stateless Address Autoconfiguration)により、ルータから、PCへIPv6アドレスのプリフィクスを自動で通知することができます。

リンクローカルユニキャストアドレスを割り振る

自動設定

 ルータのインターフェイスに、リンクローカルユニキャストアドレス(リンクローカルアドレスとも呼びます。)を自動で設定するには、インターフェイスコンフィグレーションモードで「ipv6 enable」コマンドを実行するだけで割り当てることができます。

Router(config-if)#ipv6 enable

すべてのIPv6インターフェイスは、必ずリンクローカルユニキャストアドレスを持ちます。

手動設定

 リンクローカルユニキャストアドレスは、自動で割り当てることもできますが、ルータやサーバなどは、固定で割り当てた方が分かりやすく、管理が容易です。

リンクローカルユニキャストアドレスを手動で設定するには、以下のコマンドを使います。

Router(config-if)#ipv6 address {address} link-local

 リンクローカルユニキャストアドレスは、「1111 11110 10」というビットパターン、16進表記で表すと「fe80:://10」で始まるアドレスです。

 例えば、リンクローカルユニキャストアドレス「fe80::1」を割り振るには、以下のようになります。

Router(config-if)#ipv6 address fe80::1 link-local

グローバルユニキャストアドレスを割り振る

 グローバルユニキャストアドレスなど、リンクローカルユニキャストアドレス以外のIPv6アドレスを割り振るには、下のいずれかのコマンドを使います。

Router(config-if)#ipv6 address {address}/{prefix-length}

もしくは

Router(config-if)#ipv6 address {address}/{prefix-length} eui-64

自動設定

 インターフェイスIDを「EUI-64」形式で自動生成することができます。以下のコマンドを使います。

Router(config-if)#ipv6 address {address}/{prefix-length} eui-64

【設定例】

 例えば、グローバルユニキャストアドレスで、プリフィックスを「2003:1::/64」で自動生成するには、以下のコマンドを使います。

Router(config-if)# ipv6 address 2003:1::/64 eui-64

R1ルータの設定

R1ルータで以下のコマンドを実行します。

R1(config)#hostname R1
R1(config)#ipv6 unicast-routing
R1(config)#int g0/0
R1(config-if)#ipv6 enable
R1(config-if)#ipv6 address 2003:1::/64 eui-64
R1(config-if)#no shutdown

●「show ipv6 int g0/0」コマンドの出力

R1#show ipv6 int g0/0
GigabitEthernet0/0 is up, line protocol is up
  IPv6 is enabled, link-local address is FE80::260:47FF:FE32:801
  No Virtual link-local address(es):
  Global unicast address(es):
    2003:1::260:47FF:FE32:801, subnet is 2003:1::/64 [EUI]
  Joined group address(es):
    FF02::1
    FF02::2
    FF02::1:FF32:801
  MTU is 1500 bytes
  ICMP error messages limited to one every 100 milliseconds
  ICMP redirects are enabled
  ICMP unreachables are sent
  ND DAD is enabled, number of DAD attempts: 1
  ND reachable time is 30000 milliseconds
  ND advertised reachable time is 0 (unspecified)
  ND advertised retransmit interval is 0 (unspecified)
  ND router advertisements are sent every 200 seconds
  ND router advertisements live for 1800 seconds
  ND advertised default router preference is Medium
  Hosts use stateless autoconfig for addresses.

黄色のマークに注目してください。インターフェイスIDが、EUI-64で自動的に生成されていることが確認できます。

手動設定

手動でを割り振るには、以下のコマンドを使います。

Router(config-if)#ipv6 address {address}/{prefix-length}

【設定例】

例えば、グローバルユニキャストアドレス「2003:1::1/64」を割り振るには、以下のコマンドを使います。

Router(config-if)#ipv6 address 2003:1::1/64

ちなみに、グローバルユニキャストアドレスは、下表のように割り当てが決まっています。

範囲用途説明
2001::/16IPv6インターネット現在、IANAでは、2001::/16をグローバルユニキャストアドレスとして割り振っています。IPv6でネットワーク構築する場合、2001::/16のアドレス範囲からアドレッシングを行うことになりす。
2002::/166to4移行メカニズムIPv4からIPv6へ移行する時に、6to4トンネルで利用する特殊なアドレス。
2003::/16~3ffd::/16未割り当て現在、未割り当てですが、ルータのインターフェイスに割り振ることができます。
3ffe::/166boneIPv6の研究・開発用

PC1 のIPv6 アドレスの確認

・「Desktop」タブの「IP Configuration」のショートカットをクリックします。

PC1のインターフェイスに自動で、グローバルユニキャストアドレスが割り当てられていることが確認できます。

演習ファイルのダウンロード

 ネットワークの構成を Packet Tracer で一から設定していくのは大変かと思います。「ダウンロード」ボタンから演習で使用するファイルのダウンロードができます。ファイルは、McAfeeインターネットセキュリティでウイルスチェックをしておりますが、ダウンロードは自己責任でお願いいたします。