DHCPv6リレーエージェント

 ここで解説するDHCPv6リレーエージェントは、Packet Tracerでは、コマンドがサポートされていないため、設定することができません。

 DHCPv6サーバが、ホストと異なるネットワーク上にある場合、ホストはDHCPv4の時と同様に、DHCPv6サーバから、IPv6情報を取得することができません。

 そこで、DHCPv6においてもDHCPv4の時と同様に、リレーエージェントの仕組みが用意されています。下図の場合、R1ルータをDHCPv6リレーエージェントとして設定することで、ホストは、IPv6情報を取得することができるようになります。

 ルータをDHCPv6ルータとして設定するコマンドは、次のとおりです。ホストと接続するインターフェイス上に設定します。

R1(config-if)#ipv6 dhcp relay destination {ipv6-address} {interface-type interface-number}

ipv6-addressDHCPv6サーバのIPv6アドレスを指定します。
interface-type interface-numberDHCPv6サーバへ出力するインターフェイスを指定します。出力インターフェイスの指定は、ネクストホップアドレスが、LLAの場合に指定します。

●設定例

R1(config)#int g0/1
R1(config-if)#ipv6 dhcp relay destination 2001:db8:cc1e:2::2 g0/0/0

DHCPv6リレーエージェントを確認するコマンド

DHCPv6リレーエージェントの設定を確認するコマンドは、下表のとおりです。

show ipv6 dhcp interfaceインターフェイスが、DHCPv6リレーエージェントモードであることが確認できます。
show ipv6 dhcp bindingホストに、IPv6情報が割り当てられているかどうかを確認できます。