ポイズンリバース

スプリットホライズンでは、「教えてもらったことを教え返さない」という仕組みでルーティングループを防いでいました。

 しかし、スプリットホライズンの仕組みだけでは、ルーティングループを防ぐことはできません。経路情報を教えてもらったルータ以外の隣接するルータから、より悪いメトリック(遠回り)の経路情報を受け取った場合、その悪いメトリックの経路を受け入れてしまうからです。

その結果、ルーティングループを引き起こしてしまいます。

 ポイズンリバースは、スプリットホライズンの「教えてもらったことを教え返さない」というルールを破り、経路情報をくれた隣接ルータに対して、到達不可能な経路情報であれば、送り返します。メトリックが最大値の情報だけは、特別扱いするのです。

例えば、RIPでは、最大メトリックは16で、到達不能を意味しますが、この最大メトリックの経路情報だけは、送り返します。

 つまり、ポイズンリバースでは、名前の通り、Poison(毒)を明示的に送り返すことで、不正な経路情報を学習してしまわないようにします。そのため、ポイズンリバースは、ポイズンリバース付きスプリットホライズンと呼ばれています。

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