光ファイバーケーブル

 機種によっては、Ciscoデバイスに直接、または、拡張モジュールを取り付けることにより、光ファイバーケーブルで接続することができます。

 モジュールには、業界標準であるSFP (Small Form Factor Pluggable)モジュールや、古い規格のGBIC(Gigabit Interface Converter)があります。SFPは、GBICの約半分ほどの大きさであるため、mini-GBICとも呼ばれています。

光ファイバーケーブルは、今では、だいぶ安価になってきており、利用する場面も増えてきています。

光ファイバーケーブルの種類

 光ファイバーには、シングルモード(SMF)、マルチモード(MMF)の種類があります。光ファイバーには、かなりの数の規格があり、規格によって帯域幅や伝送距離が異なります。コネクタの形状も複数あるため、使用する際には、どの規格が利用できるのかを、よく調べておく必要があります。

 光ファイバーケーブルが、シングルモードファイバ(SMF)なのか、マルチモードファイバ(MMF)なのかは見た目だけでは、判断は難しいです。コアの径が異なりますが、まず、区別はできないと思われます。

 各ケーブルには距離の制限があり、距離制限を超えて使用すると伝送損失が大きくなり、エラーが発生するとスループット低下の原因に繋がります。

 光ファイバケーブルは送信と受信で別々の光ケーブルを使用するようになっており、2芯1対となっています。そのため、ネットワーク機器の接続ポートには、送信用(Tx)と受信用(Rx)の2つのポートがあります。送信元のTxは、相手先のポートのRxに、送信元のRxは、相手先のTxに接続します。

将来の利用帯域を予測する

 将来のトラフィック需要を考慮してケーブルを選択することは重要です。近い未来に、ケーブルの敷設し直すことは、多大のコストと労力を要することになります。現状は1Gbpsしか使わないのであれば、カテゴリ5e以上のUTPケーブルを配線すれば済みますが、ネットワークの需要は高まる一方です。

 将来に備えて、10Gbpsまで利用できるカテゴリ7のUTPの配線や、場合によっては光ファイバケーブルの選択も選択肢に入れた方が良いかもしれません。

 特にバックボーンとなる経路やサーバーやストレージを接続しているエリアは、将来的にトラフィックが増加するでしょう。トラフィックの増加が予想されるところには、初めから光ファイバケーブルを選択する方法も視野に入ってくるものと思います。