電源ケーブル・LANケーブル

電源ケーブル

 ルータやスイッチを用意しただけでは、ネットワーク実機実習環境は、まだ環境が整ったとは言えません。ルータやスイッチ、PCをケーブルで接続して初めて実習環境が整います。

 ルータやスイッチを購入すると大抵は、電源ケーブルが付属していますが、3Pプラグのの電源ケーブルの場合がほとんどです。付属していない場合もあります。3Pプラグ用の電源タップがあれば、問題ありませんが、2Pプラグ用の電源タップを使用するのであれば、3P→2P変換アダプタが必要になります。この変換アダプタが割と高いのです。

 管理人の場合、3Pプラグは、ケーブルが太くかさばって配線まわりが、すっきりしないので、電源関係は2Pプラグで統一しています。

 2Pプラグの電源は、『HARDOFF』などリサイクルショップで購入すれば、1つ110円ぐらいで入手できます。ます。その際、なるべく、コードが細いものを選んで購入するとGoodです。電源ケーブルの引き回しがすっきりします。

ケーブルが細いとすっきりします
電源タップ

 また、電源タップは、独立スイッチで、使用する機器だけ電源ON・OFFが可能な節電型OAタップを使用すると便利です。

電源のON・OFFが楽です
OAタップ

 基本的に、スイッチには電源のON・OFFスイッチが付いていないので、電源をON・OFFする際に毎回、電源を抜き差ししていたのでは、面倒です。

LANケーブル

 UTPケーブルは、クロスケーブルとストレートケーブル用意する必要があります。短めのケーブルの方が、配線時にすっきりするので、0.3m、0.5mぐらいのケーブルが何本かあると便利です。

 長めのUTPケーブルを何本かに短く切断して、短いケーブルを自作してもよいです。自作すれば、必要な長さのケーブルが作れますし、安くあげることができます。手先が器用であれば1Gのケーブルも自作できると思います。

 UTPケーブルは、自作しなくとも『ケーブルダイレクト』などで購入してもいいし、最近は、電気屋さんやホームセンターやコンビにでもLANケーブルが売られているので、入手するのは簡単です。

 100円ショップで、「巻き取り式のケーブル」が売られているので、配線がすっきりして便利です。管理人は、この巻取り式のLANケーブルがお気に入りです。

巻取り式のLANケーブル

LANケーブルを自作する

 ちょっと規模の大きな実機演習ともなるとルータやスイッチなどへの配線が、足の踏み場に困るほど、すごいことになってしまいます。このケーブル!何処と何処をつないだんだっけ?ってことに・・・

 そんな時に重宝するのが、自作LANケーブルです。短いケーブルで接続すれば、ルータやスイッチなどのネットワーク機器の周りがすっきりします。

 上で紹介している100円ショップで売っている「巻き取り式のケーブル」が便利なのですが、ストレートケーブルです。巻き取り式のクロスケーブルがないので、LANケーブルを自作できると短いクロスケーブルが作れるので役に立ちます。古いスイッチやルータは、Auto-MDIX機能に対応していないものが多いので、機器同士の接続には、ストレートケーブルとクロスケーブルを使い分ける必要があります。

短いケーブルで接続した図

LANケーブルの自作って簡単にできないのでは?

と、思われるかもしれませんが、大丈夫です。

今では、家電量販店やホームセンターにLANケーブルを自作するための工具が売られています。

1,980円で購入
ホームセンターで購入した工具

 ちなみに、管理人は、ホームセンターで購入した1,980円のものを愛用しています。こうした工具がホームセンターで売られているということは、各家庭のネットワーク工事(家庭内の配線)は、もはや、日曜大工のレベルの扱いになってきたということを意味しているのかもしれません。

 LANケーブルを自作するには、工具を揃えなくてはならないという点で、イニシャルコストがかかってしまいますが、長い目で見れば、そんなに高い買い物ではないと思います。一度購入してしまえば、ず~~と使えます。

 Amazonでは、LANケーブルを作成する工具一式が揃ったものも発売されています。通電しているかどうかを確認するためのテスターやケーブルを覆っている被膜を取り除く際に便利な、ストリッパーなどもあると重宝します。

LANケーブルの作成手順

準備するもの

●専用工具
●Cat5e以上の規格のUTPケーブル
●RJ-45コネクタ

1.必要な長さにUTPケーブルを切断します

実際に必要な長さより、少し長めに切断して下さい。後で、RJ-45コネクタに取り付けるために加工する際に、何センチか切断します。

2.外側の被膜を取り除く

中心部の銅線を傷つけてしまわないように、被膜を取り除きます。







こんな感じで取り除けばOKです。
3.銅線をほぐします

4組のねじられている銅線をほぐして、8本にばらします。

コネクタ結線の規格

4.ケーブルの色を上図のように並べ切断します

●ストレートケーブル
両端が「568A」、もしくは「568B」にすれば、ストレートケーブルです。どちらで作成してもかまいませんが、日本、アメリカでは、両端を「568B」にするのが一般的です。

●クロスケーブル
片側を「568A」、もう片方を「568B」にします。
5.RJ-45コネクタをはめ込みます

奥までしっかりはめ込みます。
こぐしたところが、なるべく短くなるように心がけて下さい。
目安として
1/2インチ・・・100M
1インチ・・・10M

6.圧着します

力をこめて圧着させて下さい。中途半端に圧着すると、ルータやスチッチのコネクタを壊してしまう原因になります。





この図で利用している工具は、安物です。はっきり言って力が要ります。女性の方は、男性に手伝ってもらうとよいでしょう!


完成したら、テスターでテストするのが望ましいのですが、テスターは5,000円前後します。手持ちのネットワーク機器同士して確認してもOKですよ!

 実機演習では、普段あまり使うことのないクロスケーブルを使うケースが出てきます。作りおきしておくと、あとあと便利です。のちのちのことを考えて、ストレートケーブル、クロスケーブルがある程度あると安心です。