このページで解説している内容は、以下の YouTube 動画の解説で見ることができます。

ネットワーク構成

ネットワークの構成は、下図のとおりです。

演習ファイルのダウンロード

 ネットワークの構成を Packet Tracer で一から設定していくのは大変かと思います。「ダウンロード」から演習で使用するファイルのダウンロードができます。ファイルは、McAfeeインターネットセキュリティでウイルスチェックをしておりますが、ダウンロードは自己責任でお願いいたします。

Routerのパスワードは、以下のように設定しています。

  • enable password ・・・ cisco
  • line vty      ・・・ cisco

標準ping と 拡張ping

 リモート機器との接続性の確認に「ping」コマンドを使います。Ciscoルータでも、もちろん、「ping」コマンドがサポートされています。「ping」コマンドは、ICMPのエコー要求とエコー応答を利用して、リモート機器との接続の確認が行える手軽なコマンドです。

IOSで用意されているPingには、標準Pingと拡張Pingがあります。

上記のネットワークの構成で、「ping」コマンドを確認していきます。

標準 ping

 標準Pingは、ユーザモードでも特権モードでも、どちらでも使うことができます。「ping」コマンドを実行すると、コマンドが実行された送信元のルータから、ICMPエコー要求のパケットが相手先に送られます。宛先デバイスが、ICMPエコー要求を正しく受信できた場合、送信元に対してICMPエコー応答を返します。

Router#ping { 宛先IPアドレス | 宛先ホスト名 }

「ip host」コマンドで、ホスト名とIPアドレスのマッピングができていれば、ホスト名を指定したpingも可能です。

Router_A>ping 172.16.4.1

Type escape sequence to abort.
Sending 5, 100-byte ICMP Echos to 172.16.4.1, timeout is 2 seconds:
!!!!!
Success rate is 100 percent (5/5), round-trip min/avg/max = 6/7/10 ms

Router_A>

 エコー要求のパケットは5つ送られ、成功したレートをパーセンテージで表示してくれます。上の実行結果だと、5回とも成功しているので、100%と表示されています。

 出力の「!」は成功を意味します。失敗した場合は、「!」以外のメッセージが表示されます。表示されたメッセージを分析することにより、問題がどこにあるのかの手がかりを知ることができます。